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理系で培った論理的思考と知見、 女性の感性が活かせることを実感。

株式ファンドマネージャー 2012年入社
情報理工学院 数理・計算科学系
数理・計算科学コース

PROFILE

大学院で研究テーマとしたのは、待ち行列理論。確率論を用いて「待ち行列」の最適モデルを検討する研究だった。就職に際して、資産運用会社に着目したのは、メーカーの技術のように会社に依存せず、自分固有のスキルを身に付けることができると考えたからだった。入社後、グローバル戦略運用第一部を経て、現在の株式運用第一部に異動。トップダウンアプローチやクオンツ運用を学び、最近、ファンドマネージャーとしてデビューした。

インデックスを上回る成果を目指す
アクティブ運用と
企業の成長性に着目して銘柄選択する
「グロース投資」

私は現在、国内株式のアクティブ運用を担当しています。投資信託や年金ファンドにおいて、チームで銘柄やマーケットについてディスカッションしながら、組み入れる銘柄やウエイトを決定し、日経平均株価やTOPIXなどのインデックス(指数)をベンチマークとし、それを上回る成果を目指します。インデックスと連動したパッシブ運用に対してアクティブ運用と呼ばれるもの。その中でも特にグロース株(成長株)を中心に銘柄選択しています。グロース投資と呼ばれている手法で、今後の利益成長率の高い企業(銘柄)に投資すれば、利益成長とともに高いリターンが実現できるという、企業の成長性に着目した運用手法です。一方には、株価がその企業の業績や資産価値等から判断して割安にあると考えられる銘柄(過小評価された銘柄)に投資するバリュー投資と呼ばれる手法があります。私は最近、一つのファンドを任せられ、ファンドマネージャーとして運用に携わるようになりました。どのタイミングで売買するのかを判断するのがファンドマネージャーの醍醐味。業績が良ければ株価が上昇すると確約された世界ではありません。情報を収集し、株価変動の様々な要因を分析し、投資判断した銘柄の株価が大幅に上昇したとき、この仕事の面白さ、大きなやりがいを実感します。

インバウンド増加の環境の中、
「お土産」に着目した
「可愛い」「美味しい」、
確かな成長性があると感じた

私は、クオンツ運用業務を経て、「GARP(Growth at reasonable price)」運用業務では企業取材や発注業務などを行いました。「GARP」とは、先に述べた、企業の成長性に着目した「グロース」と株価の割安感に着目した「バリュー」の両方を考慮した銘柄選択による投資手法です。私は企業取材や業界環境の調査を続けていく中で、ある銘柄に注目しました。ギフト業界に位置する、主にお土産を提供する企業。当時、インバウンドという言葉が巷で注目され始めていました。私も今後、オリンピックに向けた訪日観光客は増えると考えていました。そうした環境の中、確実にその企業の業界シェアは拡大すると予測。実際に販売されている現場に行くと、見た目の商品の可愛さに惹きつけられました。購入して食べてみると、間違いなく美味しい。価格の高さが気になりましたが、お土産に安いものは買わない消費者心理があると思い、高価格はリスクではないと判断。そして上司に推奨したのですが、企業の資産規模が小さいため投資困難という判断に。仮に投資すると流動性の問題などからマーケットの健全性を阻害する事態になりかねなかったからです。その後、株価は勢いよく上昇、自分は見誤っていなかったことに、一つの充実感を味わいました。

理系出身者の資質やセンスが活きる
女性ならではの視点と感性が発揮できる

私は理系の出身ですが、資産運用の業務は理系的な資質やセンスが活かせると実感しています。直接的なものとしては、入社3年目に経験したクオンツ運用業務。クオンツ運用は、計量分析に基づいた数学的モデルによって運用する手法ですが、理系出身者の知見がそのまま活かせる世界です。それ以外でも、資産運用の企業・市場分析や投資判断においては、将来に対する仮説を立てて、時間を経るごとに情報を通じて検証を重ね、株価上昇・下落などの結果が得られます。「仮説」「検証」「結果」といったプロセスは、理系出身者はある意味で、肌身に染み付いていること。それが有効に活用できるのが資産運用の仕事です。加えて、女性の力や感性が発揮できるフィールドと感じています。先に述べた「お土産」銘柄も、女性的な視点があったからキャッチできたと思います。たとえば、化粧品業界。かつての訪日観光客による「爆買い」は終息しましたが、日本製化粧品の人気は継続しています。このように女性だから直感的にわかること、理解できることが運用の世界では武器になります。私も女性ならではの感性を活かして、一人前のファンドマネージャーを目指していきたいと思っています。

OFF TIME

週に一度、ジムに通っています。体を鍛えるというよりは、デスクワークで凝り固まった体をほぐすのが目的。基本的にインドア派なので、休日は海外ドラマを家で観ることが多いですね。でも、旅行は好きです。当社には年1回のフレッシュアップ休暇があります。5営業日連続休暇を取れますから、土日と併せて最長9日の休暇が可能です。昨年はバルト3ヶ国、今年は北欧4ヶ国の旅を楽しみました。

COLUMN

Q1

入社を決めた理由

就職活動中、理系金融セミナーでブースを出していた資産運用会社は当社のみで、理系学生の採用に積極的だと好印象を持ちました。また、他社に比べ新卒採用の歴史が浅く、運用業務を希望していた自分にとって、若手でも運用部署で働くことができる可能性を感じました。加えて、内々定をもらってから社員の方々と会わせてもらいましたが、一緒に働きたいと感じたことが決め手になりました。

Q2

座右の銘

「理解するよりも認める」。仕事とは直接関係ないかもしれませんが、考え方や常識、文化の違いなど、自分の思う「普通」は他人から見ると普通でないことが多くあります。自分とは考え方の異なる人と出会ったときに理解できないから拒否するのではなく、「そういう考え方もある、そういう人もいる」と相手を認めることで受け入れることが、様々な人間関係において大切だと考えています。

Q3

三井住友DSアセットマネジメントの魅力

優秀なファンドマネージャーがたくさんいることです。また若手でも運用部署で働けるチャンスが多く、周囲の先輩からの指導やフランクな意見交換など、学ぶための充実した環境が整っています。当社は、合併を繰り返してきた経緯もあることから、様々なバックグラウンドを持った人がたくさんいます。多様性に富んだ組織であり、運用面でも多彩なスタイルを学べることも魅力の一つです。

Q4

学生の皆さんへのメッセージ

就職活動の際は、仕事内容だけでなく、職場の雰囲気やワークライフバランス、給与など、自分が何を重視して働きたいのか考えてください。そして、実際に企業の方と話をして情報を収集することで、自分が重視するものが実現できる会社なのかどうかを判断すれば、入社前後のギャップが生まれにくくなると思います。最後は自分の直感を信じて会社を選ぶことも大切だと思います。

※内容は取材当時のものです。

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