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独自の視点と冷静沈着な判断で、 債券マーケットと向き合う。

債券ファンドマネージャー 2012年入社
新領域創成科学研究科環境システム学専攻

PROFILE

大学院では、太陽光発電の普及に関する研究に従事した。しかし就職にあたっては、それらの知見を活かす道ではなく、広く理系で培った素養を活かす仕事を考えた。幅広く業界・職種を見ていく中で、ファンドマネージャーの仕事に魅力を感じた。入社後、ディスクロージャー部配属。翌年、アメリカでの語学研修を経て、2014年より現職。

国債・社債の運用で目指すリターンの最大化
金利の将来予測に基づいた投資戦略

私は、債券ファンドマネージャーとして、投資戦略の立案、お客さまへの運用報告、ポートフォリオの管理、新商品開発に向けたシミュレーションなどを行っています。特に、定量的な分析に基づいて投資方針を策定することに力を入れています。債券運用の中でも私の担当は国内債券で、大きく国債、政府保証債、地方債、社債などに分かれますが、主に国債を中心に運用し、債券インデックス(指数)をベンチマークとし、それを上回る運用成果を目指しています。債券は国や地方公共団体、企業などが投資家から資金調達を行う目的で発行され、発行体が破綻しない限り、クーポンと呼ばれる利息が定期的に支払われ、満期時には額面金額が償還される金融商品です。この債券価格は市場で常に変動します。価格は、金利の将来予測に基づいて形成されますから、私たち債券ファンドマネージャーは、今後金利がどう変化するかを見通して投資方針を決定します。金利の変動要因は、マクロ経済の動向、主要国の金融政策、物価、投資家の需給など多岐に渡ります。これらの要因を個々に分析し、自分の判断に基づいた投資戦略を立て、その戦略が結果として数字に表れるところに仕事の醍醐味があります。

入社2年目でアメリカへの語学留学
語学力を活かした外国債券の市場調査

私は入社後にディスクロージャー部に配属され、翌年、入社2年目の秋にアメリカへ語学研修に派遣されました。入社2年目での海外研修派遣は、当社にとって初めての試み。非常に光栄でしたし、当社の人材育成にかける意気込みも伝わってきました。期間は6ヶ月。最初の2ヶ月はネブラスカの大学で、後半4ヶ月はニューヨークの語学学校で、英語のスキル習得に努めました。帰国後、国内債券の担当となりましたが、一部外国債券にも関わるようになりました。具体的には、アメリカの住宅ローン債券ファンドの運用です。日々のポートフォリオ管理に加えて、定期的にニューヨークに出張して、現地のアナリストやファンドマネージャーとミーティングを行い、運用のブラッシュアップを図っています。また、運用と並んで重要なファンドマネージャーの業務として、機関投資家への運用報告があります。初めての運用報告は強く印象に残っています。お客さまは数百億円規模の企業年金基金。相手の方は債券運用に精通しており、どうすれば経験の浅い自分の説明がお客さまに響くか、必死で考えました。ポイントとなるのは事後的な結果よりも今後の運用方針だと考えて説明したところ、理解・納得してもらった手応えがあり、その後の自信につながりました。

自分が分析して投資判断する意義を見出す
柔軟な発想とアイデアで新たなファンドを作りたい

私たちは、国債と同時に社債の運用も担当しています。社債は国債に比べて、デフォルト(債務不履行)による発行体破綻のリスクが高くなるため、一般的に期待されるリターンも高くなる傾向があります。債券の世界には、金利や利回りの表示単位であるベーシスポイント(Basis Point=BP)というものがあります。これは0.01%のことであり、たとえば、50BPの超過収益であれば、ベンチマークに対して0.5%のリターンを獲得したことになります。こうした一般的には非常に微小な単位でリターンの積み上げを目指すのが債券運用の世界です。国(日本国)と異なり、企業は常にデフォルトのリスクを意識する必要があり、仮に投資している企業が破綻すれば投資した元本が回収不能になる可能性があります。それまで必死に積み上げてきたリターンは、完全に吹き飛んでしまうでしょう。したがって、私は財務的に安全性が高く、優良企業と判断した企業を中心に銘柄選択を行っています。社債においても国債においても運用において大切なのは、固定観念にとらわれない柔軟な発想と、独自の視点を持つことだと考えています。自分が分析して投資判断する意義もそこにあると思っています。当面の目標は、低金利環境でもお客さまから必要とされる新しい債券ファンドを作ること。柔軟な発想とアイデアで、多くのお客さまから支持されるファンドを生み出したいと考えています。

OFF TIME

長男が生まれたので、子育てが最近のブームです。私は5歳からヴァイオリンを続けていて、大学ではオーケストラに参加していました。ポップスも好きで、バンドでギターも弾いていました。音楽好きな子に育って欲しいと思っているので、休日は、ヴァイオリンやギターの弾き語りを聞かせています。最近は人前で弾く機会も減ってしまったので、子どもに聞かせるだけでなく、またオーケストラに参加するなど、音楽活動を再開させたいと思っています。

COLUMN

Q1

入社を決めた理由

数理的な知識を活かしたいと考え、志望した職種がファンドマネージャーとアクチュアリー。最終的にファンドマネージャーのアクティブさに惹かれました。当社は、若手のうちからファンドマネージャーとして活躍している先輩が多いと聞き、希望するキャリアパスを実現できると思ったことが入社の決め手。また面談を通して、社員の雰囲気が自分に合うと感じたことも入社の理由です。

Q2

座右の銘

「常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションのことをいう」。これはアインシュタインの言葉です。経験や過去の知見も大事ですが、それらだけにこだわっていると新しい局面に対応することが難しくなります。「常識」を一度脇に置いて、物事をフラットに見ることは、変化の激しいマーケットに向き合っているファンドマネージャーにはとても重要なことと考えています。

Q3

三井住友DSアセットマネジメントらしさ

仕事に対する情熱を持ち、向上心が高い人が集まっているところ。同年代の活躍を聞くと、自分も頑張らなくてはと刺激を受けます。当社は年次に関係なく、能力ややる気があればチャレンジする機会が与えられる環境です。早い段階から責任のある仕事を任せてもらえるので、プレッシャーもかかりますが、その分仕事のやりがいや達成感が感じられます。私自身は責任感が強くなりました。

Q4

学生の皆さんへのメッセージ

就職活動は自分自身にとって大切で、譲れない価値観を見つめ直す、あるいは発見する絶好の機会だと思います。すぐに答えは出ないかもしれませんが、これまでの人生の選択を一つひとつ振り返ってみる中に、何かしらのヒントがあるはずです。就職活動は、多くの会社や業界を知る機会であると同時に、自分を知る機会。納得した上で就職活動を終えられるよう、精一杯頑張ってください。

※内容は取材当時のものです。

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