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大量のインプットが 質の高いアウトプットを生む。

株式ファンドマネージャー 2012年入社
情報理工学研究科総合情報学専攻

PROFILE

大学3年から大学院まで、数理ファイナンスの研究室に所属していた。研究生活は朝7時から夜22時までのハードなもの。そのような環境下で金融工学やExcelの知識をはじめ、様々な能力を短期間で身に付けた。それらが現在の仕事に活かされているのは言うまでもないが、最も役立っているスキルは「泥臭く頑張り続ける折れないメンタル」と言う。入社後、資産管理部を経て、現在の部署に。2015年4月からファンドマネージャーとして運用業務を開始。現在に至る。

ロング/ショート戦略によるポートフォリオ構築
「絶対リターン」を目指した最適な投資判断

私は、ロングショートチームのファンドマネージャーとして国内株式を運用しています。株式ロング/ショート戦略は、運用手法の一つ(ロングは買いポジション、ショートは売りポジションを意味する)。株式市場において、値上がりが期待できる割安な銘柄(過小評価された銘柄)を買い、同時に値下がりが予想される割高な銘柄(過大評価されている銘柄)を「空売り」します。「空売り」とは、手元に持っていない株式を、「信用取引」などを利用して「借りて売る」こと。下落局面が予想されるときに空売りして、その後予想通り株価が下落したところで買い戻して利益を得ます。一般の株式投資では、常にある銘柄を購入し、値上がりしたところで売却して利益を得ようとしますが、ロング/ショート戦略を基にポートフォリオを構築することで、株価の値上がりだけでなく、空売りによって株価の値下がりからも利益を獲得する機会が生まれます。このロング/ショート戦略で「絶対リターン」を獲得するのが、私のミッションです。日々、企業取材やアナリスト等とのディスカッションを通じて情報をインプットし、約400銘柄の株価動向を分析。最適・最善な投資判断をして、「絶対リターン」を目指します。

想定通りの株価動向がもたらすリターン
思考停止することなくアクションを継続する

株価というのは市場参加者の行動で作られるものです。的確な取材や鋭い分析をしたからといって、必ずしもリターンを得られるわけではありません。最終的には、市場に流通している情報を基に市場参加者がどう行動するかが、非常に重要になります。場合によっては、自らの取材内容や分析内容を全否定するような、そんな柔軟性も大事になります。将来の答えは、誰にもわかりません。その中で行動した結果が株価となりそれが答えになる、自分の想定通りに株価が動いたとき、つまりリターンを確保できたとき、何事にも代え難い達成感を味わうことができること。それがファンドマネージャーという仕事の醍醐味です。もちろん、ミスジャッジをしたこともあります。そこで求められるのは、立ち上がりの早さ。かつて恩師ともいえる上司から、「失敗したときに大切なのは、そこで思考停止するのでなく、失敗の後にどんなアクションを起こすかだ」と言われたことがあります。過去を引きずるのではなく、次に向けてアプローチし続けていくメンタルの強さ、回復力がファンドマネージャーには必要です。同時に責任感と緊張感を持続させていく強さも、ファンドマネージャーに求められる資質と感じています。

あるゲームメーカーの株価を一瞬にしてジャッジ
着実に成長して、自分のファンドを立ち上げたい

米国で開催されたゲームカンファレンスが世界で同時に動画配信されたときのことです。ここで注目されていたのは、あるゲームメーカーが、世界的大ヒットとなったタイトルのフルリメイク版を発表するかどうかということでした。発表されれば、株価は確実に上昇局面に入ることを予想していました。株式市場が見守る中カンファレンスは開始されましたが、期待されていた発表がないまま時間だけが過ぎていきました。そんな中、アナウンスもなく突如一本の動画がスクリーンに。動画には何の変哲もない公園がCGで描かれていました。元々ゲーム好きであった私は、その公園のCGがフルリメイクを示唆していると判断、即座に担当ファンドで「買い」を入れました。その後、この判断は的中し、フルリメイク版の発表があり、「買い」が集中して株価は上昇しました。私のジャッジで発表前に「買い」のアクションを起こしたことで、一瞬で大きなリターンを得ることができました。このような「しびれる」瞬間を味わえるのも、この仕事の大きな魅力です。近い将来、自分のファンドを立ち上げたい。そして「君だから資産を預ける」とお客さまに信頼される、ファンドマネージャーに成長することが目標です。

OFF TIME

休日は、1歳になる娘と過ごすことが多くなりました。公園で遊ぶことや一緒に買い物をするなど、「週末家族最優先」が、私のオフタイムの中心になっています。かつては、ボルダリングやフットサル、ゴルフにダーツといろいろ遊んでいましたが、今はほぼ家族と過ごす毎日です。学生時代から、唯一続けている個人的な趣味がゲーム。最近では、位置情報RPGゲームに熱中しており、ウォーキングと称して街中を歩きまわっています。ゲームだけはやめられないですね。

COLUMN

Q1

入社を決めた理由

私が就職活動をしていた2011年当時の、旧三井住友アセットマネジメント(2019年4月、大和住銀投信投資顧問と経営統合して三井住友DSアセットマネジメント誕生)は、新卒採用4年目という時期。したがって、若手社員の育成は喫緊の課題でした。そのため若手を積極的に運用業務に配属していることは大きな魅力でした。若手が運用業務にチャレンジできる環境だったのが入社の決め手です。

Q2

仕事で大切にしていること

日々、企業取材や銘柄の分析、大量のレポート読破、関連業界紙の購読など大量のインプットの繰り返しが、ファンドマネージャーの仕事の現場です。しかしそれをやり続けた人のみが、一瞬の判断力や瞬時の行動、つまりアウトプットが可能になります。突き当たった壁を乗り越えるのも「大量のインプット」。良質なアウトプットは大量のインプットからしか生まれません。これが私の信念です。

Q3

座右の銘

「質量転化の法則」。この言葉の意味は、圧倒的な「量」をこなすことで、「質」的な変化が表れるというもの。時代的には量から質への流れですが、質を上げるには最低限の量が必要です。何事においても、初めから質を求めて量をこなせない人は、中々結果を残すことができないし、成長速度も上がっていきません。まずは量をこなしつつ、その過程で質を地道に高めていくことが重要だと考えています。

Q4

学生の皆さんへのメッセージ

ファンドマネージャーは一見華やかな仕事に見えますが、地道な取材・分析が必要不可欠な仕事です。一方、国内外の現地に赴き、また経営者に取材するなど、貴重な経験をする機会が数多くあります。働いている人も優秀なことに加え、個性が強い魅力的な人が多い印象です。日々、様々な体験や刺激を受けられる環境は、若手社員を爆発的に成長させる可能性を秘めていると思います。

※内容は取材当時のものです。

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