ホームマーケットなるほど!ザ・ファンド【Vol.197】米国大統領選挙でよく聞くキーワード

【Vol.197】米国大統領選挙でよく聞くキーワード

2024年2月28日

①「スーパーチューズデー」って何ですか?

スーパーチューズデー」とは、米国大統領選挙の予備選挙や党員集会が集中する日のことで、2024年は  3月5日となっています。

◆米国大統領選挙は4年に1度行われ、次回は2024年11月5日です。米国大統領選挙は、前半戦の予備選挙・党員集会と、後半戦の本選挙に分かれます。予備選挙・党員集会を経て各党全国大会で指名候補が決定され、本選挙では、多くは共和党と民主党の指名候補の一騎打ちとなります。

◆予備選挙・党員集会は、毎回2月から3月上旬の火曜日に多くの州で一斉に開催される日があり、この日を「スーパーチューズデー」と呼びます。2024年は3月5日が「スーパーチューズデー」となっています。「スーパーチューズデー」では、全米代議員の約3分の1が割り振られることなどから、事実上、この日に大統領候補者が絞り込まれることが多く、大変注目されます。

◆足元までで、民主党はバイデン氏、共和党はトランプ氏に候補者がほぼ絞り込まれています。バイデン氏とトランプ氏の支持率が拮抗することも予想される中、第3の候補者とされるコーネル・ウエスト氏やロバート・ケネディ・ジュニア氏、ジョー・マンチン氏などの動向も、バイデン氏・トランプ氏の勝敗に影響することも考えられます。

②「スイング・ステート」って何ですか?

「スイング・ステート」とは「揺れる州」のことです。これまで米国大統領選挙のたびに勝利政党が入れ替わっており、選挙戦の行方を握る州と言われています。

◆本選挙は、州ごとに行われ、有権者は選挙人に投票し、さらに選挙人が大統領候補に投票する仕組みです。ネブラスカ州とメイン州を除く48州では、各州の人口比で配分された選挙人を独占する「勝者独占方式」が採られています。人口の多い州では選挙人が多いため、選挙の勝敗への影響度が大きいと言えます。

◆米国は民主党と共和党の二大政党制で、州ごとに優勢となる政党には傾向があります。民主党が優位な州は「ブルー・ステート(青い州)」、共和党が優位な州は「レッド・ステート(赤い州)」と呼ばれます。一方、選挙のたびに優勢となる政党が異なる州は「スイング・ステート(揺れる州)」と呼ばれます。この「スイング・ステート」を制することが選挙戦の鍵を握ると言っても過言ではありません。過去の結果をみると、「スイング・ステート」でより多く勝利した政党の候補者が大統領となる傾向にありました。

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