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【Vol.195】どのように運用したら、リターンは安定しますか?

2024年2月15日

「分散投資」や「長期投資」は有効な手段だと考えられます。複数の資産へ分散投資をすることでリスクが低減され、また運用を長期間行うことで安定したリターンの獲得につながると考えられます。

◆資産運用におけるリスクとは値動きの幅の大きさを指します。単一の資産だけではなく複数の資産に分散投資することは、リスクを低減させるのに役立ちます。下図は国内債券、海外債券、国内株式、海外株式と、それぞれに均等に分散投資を行った場合の1年間のリターンの順位表です。それぞれの資産の順位は年によって大きく変動している一方で、分散投資は異なる性質の資産がお互いを補うような値動きをし、その幅が抑えられることによって概ね中位を維持しています。このことから、分散投資は、リスクを抑え、安定的なリターンを得るのに有効な手段と考えられます。

◆(図1)、(図2)はこの分散投資の手法を用いて、100万円を3年間運用した場合と、10年間運用した場合のシミュレーションの結果です。3年間運用した場合、元本割れをした回数は4回であったものの、10年間運用した場合は0回でした。シミュレーションの期間内にはいわゆる日本のバブル景気やITバブルの崩壊、リーマンショックやコロナショックといった様々な大きく相場が下落した出来事が含まれていますが、リスクを抑えながら、長期間にわたり安定してリターンを得たことで元本割れを防ぐことができています。リスクを低減させ、リターンを安定させるために有効な手段と考えられます。

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