ホームマーケットなるほど!ザ・ファンド【Vol.272】金利が上昇していますが、過去と比べてどのような水準ですか?

【Vol.272】金利が上昇していますが、過去と比べてどのような水準ですか?

2026年5月12日

名目金利は上昇傾向にあるものの、実質金利は過去と比べて低い水準が続いています。金利は物価動向の影響を受けるため、名目金利だけでなく実質金利と合わせてみることが重要です。

◆2024年3月のマイナス金利解除などを受けて、日本の名目金利*1は上昇傾向にあります。名目金利の上昇によって、預金金利や新たに投資する債券の利回りは上昇が期待される一方、住宅ローンなどの借入金利は上がりやすくなります

ただし、物価が上昇していると、預金で受け取る利息や債券で受け取る利子にどれだけの価値があるかや、借入れの返済負担がどの程度重いかは、名目金利だけでは分かりにくいため、名目金利から物価上昇率を差し引いた実質金利*2も合わせてみることが重要です。足元では、名目金利は上昇しているものの、物価上昇も続いているため、実質金利はマイナスが続いています。実質金利の水準は市場環境や資産ごとのパフォーマンスにも影響しうるため、その動向には引き続き注意が必要です。


*1 名目金利は物価変動を調整する前の金利。本資料では政策金利を用いています。
*2 実質金利は本資料では政策金利から消費者物価指数(全国、生鮮食品及びエネルギーを除く総合)前年比を差し引いて算出しています。

◆実質金利水準別に、日本株式と日本国債のパフォーマンス優位割合と、各資産の平均月次騰落率をみると、実質金利が低い局面では日本株式が優位となる割合が高く、平均月次騰落率も相対的に高めとなる傾向がみられました。一方、実質金利が高い局面では、日本国債が優位となる割合が高く、平均月次騰落率も相対的に高めとなる傾向が確認されました。預金金利は平均月次騰落率の面では相対的に見劣りするものの、金利環境の変化により、日本株式や日本国債よりも優位な局面もあるため、その動向も合わせて確認する必要があると考えられます。

関連マーケットレポート