【Vol.224】資産運用では「大きな損失」を抑えることが大切?
2025年1月15日
「大きな損失」を被った場合、その損失を取り戻すためには、より高いリターンが必要になるからです。
◆「大きな損失」を抑えることがなぜ大切なのでしょうか。例えば、10,000円の株価が50%下落し、5,000円になったとします。その後、そこから50%上昇した場合であっても、株価は7,500円にしかならず、元の10,000円に戻ることができません。50%の下落分を取り戻すためには、株価が2倍、つまり100%上昇する必要があります。また、10,000円の株価が50%上昇の15,000円になり、その後、そこから50%下落した場合でも、株価は7,500円まで下落してしまいます。
◆これらから言えることは、持っている資産の価値が大きく下落してしまうと、損失を取り戻すことが非常に難しくなってしまうということです。損失が大きくなればなるほどその難易度は上がります。また、大きな利益も大きな下落によって失ってしまうほか、元本まで損なってしまう可能性があります。損失を取り戻すために、高いリスクを受け入れ、リターンを追いかけることが良い結果をもたらさない可能性もあります。
◆近年の金融市場では、思いもよらない出来事によって市場が大きく振らされる局面が度々起こっています。そのため、資産運用を行うにあたっては、いかに「大きな損失」を抑えるかがより重要になっていくと考えられます。
※上記はシミュレーションであり、実際の投資成果ではありません。また、将来の運用成果等を保証するものではありません。
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