ホームマーケットなるほど!ザ・ファンド【Vol.215】株式市場の急変時に注目される「VIX指数」って何ですか?

【Vol.215】株式市場の急変時に注目される「VIX指数」って何ですか?

2024年8月9日

恐怖指数とも呼ばれ、投資家の相場への先行き警戒感を表します。過去、「VIX指数」が急騰した局面で、株価は大幅に下落しました。

◆「VIX指数」とは「Volatility Index」の略で、シカゴ・オプション取引所が公表している、S&P500種指数のオプション価格の値動きをもとに算出される指数です。S&P500種指数の値動きが大きくなるほど、「VIX指数」も大きくなります。別名「恐怖指数」とも呼ばれ、相場の先行きに大きな不安が生じると、この値が大きく上昇する傾向にあり、数値が高いほど投資家の先行き不透明感が強いと判断されます。通常は10~20程度で推移しており、20を超えると強い警戒感を示すとされています。

◆過去20年間では、「VIX指数」が40を超えた局面は5回ありました。いずれも「VIX指数」がピーク値となってから1年後のS&P500種株価指数のリターンはプラスとなっており、2年後、3年後でもとても大きなリターンとなりました。

◆2024年8月の世界的な株価下落局面では、「VIX指数」は2024年8月5日に一時65.73(終値は38.57)を記録しました。2023年11月上旬から2024年7月中旬にかけての概ね20を下回る落ち着いた水準からは、大きく上昇しました。時間の経過とともに投資家が落ち着きを取り戻していくにしたがって「VIX指数」も落ち着いていき、株式市場もファンダメンタルズに沿った動きとなっていくと考えられます。

関連マーケットレポート