ホームマーケットなるほど!ザ・ファンド【Vol.214】これまで日本株が大きく下落してから、回復するまでにはどれくらいの期間がかかったの?

【Vol.214】これまで日本株が大きく下落してから、回復するまでにはどれくらいの期間がかかったの?

2024年8月8日

戦後、日経平均株価が最も大きな下落率を記録したブラックマンデーでは、その急落前を回復するまでに約5ヵ月かかりました。

◆2024年8月に入り、日経平均株価が大きく下落しました。その下落幅は、1日が前日比▲975.49円、2日が同▲2,216.63円、5日が同▲4,451.28円と、3日間の合計は▲7,643.40円となり、その下落率は7月31日の終値比▲19.5%になりました。特に8月5日の下落率は、前日比▲12.4%となり、戦後最も下落率が大きかった「ブラックマンデー」時の同▲14.9%(下落幅は▲3,836.48円)に迫る過去2番目に大きな下落率を記録しました。

◆ブラックマンデー時の日経平均株価の下落は、急落から16営業日後の11月11日まで続き、ブラックマンデー急落前と比べて、下落幅は▲4,709.80円、下落率は▲18.3%となりました。また、終値でブラックマンデー急落前の水準を回復したのは1988年3月17日と、約5ヵ月(100営業日)を要しました

◆戦後の日本株式市場では、ブラックマンデーのほか、平成バブルやITバブルの崩壊、リーマンショック、チャイナショック、コロナショックなど、いくつもの下落局面がありましたが、長期でみると株価は上昇してきました。株式市場の下落局面では、その変動幅や変動率に一喜一憂するのではなく、まずは下落要因や今後の見通しなどをしっかりと把握し、各資産・市場のファンダメンタルズにどのような変化があったのかを落ち着いてみていくことが重要です。

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