先週のマーケットの振り返り(2016/8/29-9/2)【ウィークリー】
2016年9月5日
1. 先週の市場動向

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の株式市場は高安まちまちとなりました。米国株式市場では、8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を下回り、米連邦準備制度理事会(FRB)は追加利上げを急がないとの見方が強まり、買い安心感につながりました。NYダウは前週末比+0.5%と、反発しました。欧州株式市場のドイツDAX指数も+0.9%と、上昇しました。一方、中国株式市場は方向感が乏しく小動きの中で、上海総合指数が小幅に続落しました。日本の株式市場は、前週のイエレンFRB議長らの発言を受け、米国の利上げ観測が強まったことで円安が進んだため、大きく反発しました。日経平均株価は、週間で3%を超える上昇となりました。
<債券>
米国10年国債利回りは1.602%で引け、前週の大幅上昇の反動から、週間でやや低下しました。一方、ドイツ10年国債の利回りは▲0.043%に、上昇して引けました。日本では、9月の日銀金融政策決定会合の総括的な検証後に、超長期国債の買い入れ額が減らされるとの思惑から、超長期債中心に売られました。日本の10年国債利回りは、▲0.033%に上昇しました。
<為替>
円相場は対ドル、対ユーロで下落しました。米雇用統計では雇用者数が市場予想を下回りましたが、為替市場では、雇用の改善基調は続いているとして年内の米利上げ観測が意識されました。円は、対ドルで103台後半と、約1カ月ぶりの安値水準となりました。対ユーロでは、115円台後半で取引を終えました。
<商品>
原油先物価格は、44.44ドルと前週末比で下落しました。米製造業関連指標が悪化したこともあり、需給が緩んだ状況が長引くとの見方から売りが出ました。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」を参照。


3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。
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