ブラジルの金融政策(2016年8月)
政策金利据え置き:ルセフ大統領は罷免 【デイリー】

2016年9月1日

【ポイント1】政策金利据え置き

9会合連続

■ブラジル中央銀行(以下、中銀)は、31日の通貨政策委員会で、市場の予想通り、政策金利を14.25%に据え置くことを決定しました。政策金利据え置きは9会合連続となります。

■中銀は、今回の声明文で、金融緩和については2017年におけるインフレ目標(4.5%)達成をより強く確信させる要素次第との見解を示しました。

【ポイント2】インフレ率はやや低下

中銀は先行き利下げも

■16年7月の消費者物価指数は前年同月比+8.74%と、前月(同+8.84%)から低下しました。インフレ率は、今年の1月(同+10.71%)をピークに低下傾向にあります。

■インフレ率は中銀の目標水準を上回っているものの、景気が深刻な後退局面にある中、インフレ率が低下基調で推移していることから、年内にも中銀が利下げに踏み切る可能性があると見られます。

【今後の展開】ルセフ大統領は罷免:ブラジルレアルは堅調な推移

■国家会計の不正操作に関わったとされるルセフ大統領を被告とした弾劾裁判の採決が31日行われ、ルセフ氏の罷免が決まりました。これに伴い、現在大統領の職務を代行しているテメル副大統領が正式に大統領に昇格し、ルセフ氏の任期である18年末まで務めることになります。

■ブラジルレアルは、米国の利上げの先送りや資源価格の上昇に加え、テメル暫定政権による財政再建への期待が追い風になり、対米ドルで上昇基調にあります。今後の注目点は、景気低迷下でテメル政権がどこまで財政再建を進められるかです。当面はテメル政権への期待がレアル相場を支えそうです。

関連マーケットレポート