先週のマーケットの振り返り(2014/12/15-12/19)【ウィークリー】
2014年12月22日
1. 先週の市場動向

(出所)データはBloomberg L.P.
先週の市場の振り返り
■株式
米国株は上昇しました。今後の政策変更過程を明確にした17日のFRB議長のコメントを受けて、株価は上昇しました。週後半にかけて原油価格が反発したことも株価に好影響を与えました。
日本株は上昇しました。米国の株価反発を受けて投資家のリスク回避の動きが後退したことに加え、円安も株価の上昇に寄与しました。
■債券
米国債は利回りが上昇しました。FOMC声明に2004年の利上げ前に用いた「忍耐強く」が加わったことから、来年半ば以降の利上げ観測が強まりました。
ドイツ国債は利回りが低下しました。ロシア通貨の急落をきっかけとして、世界景気の減速に対する懸念が強まったことが背景です。
■為替
ドル円は、ドルが上昇しました。原油価格の下落を受けて安全資産としての円が意識され、一時115円台まで円はドルに対して上昇しました。しかし、FOMCを受けて、来年半ば以降の米国の利上げ観測が強まり、円はドルに対して119円台まで下落しました。
ユーロ円はユーロが下落しました。ECBの来年1月の追加緩和観測が強まり、ユーロはドルや円に対して下落しました。
■商品
原油価格は下落しました。産油国の減産への動きが見られず、世界的な供給過剰感から16日には一時1バレル53ドル台まで下落しました。週半ば以降は買戻しの動きなどから反発しました。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー
☆は下の「グラフ・図表」参照
☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」
☆12/17【ロシア株式市場、通貨の動向と今後の見通し】原油安が経済、財政への不安を増長、原油の動向がカギ

☆12/18【米国の金融政策(2014年12月)】低金利を「相当な期間」継続、利上げ開始まで「忍耐強く」

3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。