日本の株式市場(2016年8月)
今秋以降は業績改善を織り込む展開へ 【デイリー】

2016年8月23日

【ポイント1】8月はもみあい

米国株に対し出遅れ

■8月の世界の株式市場は、米国株式市場で、主要株式指数が揃って史上最高値を更新するなど、総じて堅調に推移しています。こうした中、日本株式市場は、日経平均株価が16,000円台で一進一退の動きにとどまっています。日銀の上場投資信託(ETF)買い期待が下値を支える一方、円相場が一時1ドル=100円を突破するなど、円高が株価の重石となっています。

【ポイント2】企業業績は下方修正

バリュエーションは割高でない

■2016年度の企業業績見通しは、円高の影響で下方修正され、会社計画の経常利益が▲1.9%と、小幅の減益となっています。これに対して、弊社は一段の円高進行がない前提で+3.1%の増益を予想しています。

■一方、日経平均株価の株価収益率(予想PER、ブルームバーグ集計)は、過去の平均並みとなっています。PERで見た日本株式のバリュエーションは割高水準ではありません。

【今後の展開】今秋以降は業績改善を織り込む展開へ

■米国株式市場の最高値更新の背景には、米国の利上げ見込みが後退する中、米景気が順調な回復ぶりを示していることがあります。さらに、最近の原油価格の回復もグローバルな株式市場の追い風となりそうです。こうした環境下、日本株式については、日銀の追加金融緩和や補正予算の前倒し執行も支援材料となりそうです。当面は円高圧力から上値が抑えられるものの、先行きは米国景気回復と円高の一服による企業業績の改善から出遅れている日本株式の挽回が期待されます。

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