ホームマーケット日々のマーケットレポート米国の株式市場(2016年8月) 堅調な推移が続く米国株式市場/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

米国の株式市場(2016年8月) 堅調な推移が続く米国株式市場 【デイリー】

2016年8月22日

【ポイント1】8月も史上最高値を更新

■米国株式市場は、8月11日に続き、15日もNYダウ、S&P500種指数、ナスダック指数が揃って史上最高値を更新しました。米国経済の先行きに対する安心感、4-6月期の企業業績の底堅さと先行きの明るさ、国債利回りの低位安定、などが市場に安心感を与えているためと考えられます。

【ポイント2】PERはやや上振れ

イールド・スプレッドにも注目

■株価が堅調に推移する中、企業収益と株価の関係をみた株価収益率(予想PER)は8月19日に17.5倍となりました。2000年から2016年7月までのPERの平均が15.9倍なので、収益との関係からはやや上振れていると言えます。

■一方、10年国債利回りと益回り(PERの逆数)の関係を見たイールド・スプレッド((注2)参照)は、2014年以降は低位で安定した推移となっています。債券市場との関係からは株式市場に過熱感はうかがえません。国債利回りが低下する中、金融相場の色彩が強まっています。

【今後の展開】堅調な推移が続く見通し

■今後は利上げの時期など、米国の金融政策に注目が集まりそうです。ただ、米国経済の低位安定成長・低インフレの環境下で、時間をかけたマイルドな利上げが想定され、長期金利の急上昇は想定しづらい状況です。

■今後も先進国・地域内で相対的に利回りの高い米国債券市場にマネーが流れ、長期金利は低位で推移すると考えられます。また、原油の安定などを背景に、年後半から来年にかけて企業収益の改善も見込まれます。米国株式市場は金融、業績の両面から堅調な推移が続くと思われます。

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