ホームマーケット日々のマーケットレポート日本株式市場の最近の動向  堅調な企業業績が株価を下支えする見込み【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

日本株式市場の最近の動向  堅調な企業業績が株価を下支えする見込み【デイリー】

2014年10月14日

【ポイント1】5日連続で100円超の下げ

9月の高値からの下落は約▲9%
■14日の日経平均株価は、前日比▲364.04円(同▲2.38%)の14,936.51円と大幅に下落しました。下落は5取引日連続となり、今年8月以来の15,000円割れとなりました。

■9月25日の年初来高値16,374.14円から、下落幅は▲1,400円超、下落率は約▲9%となりました。

■米ドル円レートは、14日15時時点で107円台前半と今月初めの110円台から円高となっています。

【ポイント2】世界経済の減速懸念強まる

日本の景気のもたつきと円高も嫌気
■7日、IMFは恒例の世界経済見通しを公表し、世界の成長率見通しを下方修正しました。8日には9月16日~17日分の米FOMC議事録が公表され、欧州をはじめとする世界経済の減速懸念が米国景気のリスクとされました。9日にはドイツの主要経済研究所がドイツ経済は景気後退の瀬戸際にあるとの見通しを発表しました。

■世界的に景気回復が下振れするリスクが意識され、欧米株式市場が全般に下落する「リスク回避」の展開のなか、円高の進行もあいまって日本の株式市場は大きく下落しました。

【今後の展開】堅調な企業景況感や企業業績が株価を下支えする見込み

■1日に発表された日銀短観では、大企業・製造業の業況が緩やかな改善を示しました。先行きについても概ね底堅い景況感を示しました。米国の企業景況感はISM指数で見ると高水準を維持しています。

■世界経済は日欧や新興国の成長率見通しが下方修正されたものの、来年に向け緩やかに加速する見込みであり、日本企業を含め主要企業の業績は底堅く推移する見込みです。

■日銀短観で示された日本企業が想定する米ドル円レートは1米ドル=100.73円と、足元の同107円台前半と比較してもかい離が見られます。足元の水準が続けば、日本企業の業績にとって上方修正要因となります。世界経済に対する不透明感が払しょくされるにつれて、株価は企業業績の回復に沿った展開に向かうと考えられます。

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