ホームマーケット日々のマーケットレポートBOEの金融政策(2016年9月) 金融政策は据え置き、次回追加金融緩和か/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

BOEの金融政策(2016年9月)
金融政策は据え置き、次回追加金融緩和か 【デイリー】

2016年9月16日

【ポイント1】金融政策は据え置き

政策金利、量的緩和規模とも維持

■イングランド銀行(BOE、イギリスの中央銀行)は、15日の金融政策委員会で、政策金利を0.25%で据え置きました。政策金利は、8月に0.50%から0.25%に引き下げられていました。

■8月に拡大された量的緩和の規模も据え置かれました。国債購入を中心とした資産購入総額は4,350億ポンド、別途の社債購入枠は最大100億ポンドとなっています。

【ポイント2】8月の金融緩和は効果あり

2016年後半の減速は緩やかに

■声明文では、8月に発表した金融緩和策は予想以上に資産価格を押し上げるなど、心強い初期の影響があったとしています。

■BOEは、前回の金融政策委員会以降に発表された経済指標の多くは、当初想定よりもやや強かったとし、2016年後半の成長率は当初の想定ほど減速しないと見ています。ただし、2017年以降の経済について明確な見通しを示すことは困難だとしています。

【今後の展開】11月に追加金融緩和が行われる可能性が高い

■BOEは、短期的な経済状況よりも中長期的な経済見通しを重視していると見られます。今後は、英国の欧州連合(EU)離脱選択の影響を受けて固定資産投資や雇用がどの程度の落ち込みとなるのかがポイントと考えられます。

■次回11月の委員会までに、経済指標の多くで強い結果が示されなければ、BOEは政策金利を0%近傍まで引き下げるなど、追加金融緩和を実施すると見られます。このため、英ポンドは当面下落圧力を受けやすいと思われます。

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