先週のマーケットの振り返り(2016/7/4-7/8)【ウィークリー】
2016年7月11日
1. 先週の市場動向

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の株式市場は高安まちまちとなりました。イタリアの銀行や英国の不動産に不安が広がり週半ばまで多くの市場が軟調な展開となりましたが、週末に発表された6月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が大幅に増加したことを好感した買いが入りました。米国株式市場では、NYダウの終値が18,000ドル台を回復し、英国のEU離脱投票前の水準を上回りました。欧州株式市場のドイツDAX指数は週末に反発しましたが、週間では1.5%の下落となりました。中国株式市場では、上海総合指数が2週連続で上昇しました。日本の株式市場は、円高地合いが嫌気され、日経平均株価が3%を超える下落となりました。
<債券>
日米欧の長期金利は、軒並み過去最低水準に低下しました。英国のEU離脱選択で世界的に経済成長が抑制されるとの懸念から、安全資産の国債に投資マネーが流れ込みました。米国10年国債利回りは、過去最低水準の1.358%に低下しました。ドイツ10年国債の利回りは▲0.189%に低下し、過去最低水準となりました。日本の10年国債利回りも▲0.282%と過去最低水準を更新しました。
<為替>
円相場は、円高が進行しました。米金利が一段と低下したことで、日米金利差の縮小を見越した円買い・ドル売りが優勢となり、対ドルでは100円台半ばで取引を終えました。円相場は、対ユーロでも大幅に上昇し、1ユーロ=111円前半で取引を終えました。
<商品>
原油先物価格は、45.41ドルと前週末比で下落しました。原油需給が逼迫するとの期待がやや後退し、先物に売りが膨らみました。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」を参照。


3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。
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