先週のマーケットの振り返り(2016/6/20-6/24)【ウィークリー】
2016年6月27日
1. 先週の市場動向

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の株式市場は概ね下落しました。週末に、英国が欧州連合(EU)から離脱することが確定し、世界経済の先行きに対する不透明感などから投資家のリスク回避姿勢が強まり、多くの株式市場は急落しました。米国株式市場では、NYダウが前週末比1.6%の下落となり、約3カ月ぶりの安値水準で終わりました。欧州株式市場のドイツDAX指数は、英国のEU残留期待から23日まで上昇していましたが、週末に急落し、前週末比で下落しました。中国株式市場でも、上海総合指数が前週末比下落しました。日本の株式市場は、英国のEU離脱確定で、円高が加速したため、大幅安となりました。日経平均株価は節目の15,000円を割り込み、年初来安値で引けました。
<債券>
日米欧の金利は一段と低下しました。英国のEU離脱が確定し、世界経済の先行きへの警戒感から安全資産である債券に買いが入りました。米国10年国債利回りは、一時1.4%台まで低下し、1.560%で終了しました。ドイツ10年国債の利回りは▲0.047%に低下し、過去最低を更新しました。日本の10年国債利回りは▲0.170%に低下しました。
<為替>
英国のEU離脱の決定で、安全通貨とされる円が買われる展開となり、円相場は、対ユーロ、対ドルで急伸しました。対ユーロでは、一時109円台まで上昇し、113円台後半で取引を終えました。対ドルでは、一時2年7か月ぶりに99円台まで上昇し、102円台前半で引けました。
<商品>
原油先物価格は、47.64ドルと前週末比で下落しました。英国のEU離脱が決まり投資家心理が弱気に傾き、価格変動が大きいリスク資産とされる原油が売られました。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」を参照。


3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。
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