先週のマーケットの振り返り(2016/6/13-6/17)【ウィークリー】
2016年6月20日
1. 先週の市場動向

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の株式市場は概ね下落しました。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感の高まりにより、投資家がリスク回避姿勢を強めたことから、先進国株は軒並み安となりました。米国株式市場では、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測が一段と後退したものの、NYダウが約1%の下落となりました。欧州株式市場のドイツDAX指数は、3週連続で下落しました。中国株式市場では、国際的な株価指数のMSCI新興国株指数への中国株組み入れが採用見送りとなり、上海総合指数が下落しました。日本の株式市場は、日銀の追加緩和が見送られたことを契機に円高が進行したため、急落しました。日経平均株価は6%を超える大幅安となりました。
<債券>
日米欧の金利は低下余地を探る展開となりました。英国のEU離脱を巡る不透明感から、世界経済の先行きへの警戒感が強まり、安全資産である債券が買われました。米国10年国債利回りは、一時1.5%台に低下しました。ドイツ10年国債の利回りは一時マイナスとなり、過去最低を更新しました。日本の10年国債利回りも一時▲0.2%台に低下し、過去最低を更新しました。週末は利食いの売りが入り、各市場の利回りはやや上昇して終了しました。
<為替>
円相場は、英国のEU離脱を巡る不透明感に加え、日銀の追加緩和が見送られたことから、急伸しました。対ドルでは、104円台前半で取引を終了し、約1年10か月ぶりの円高水準となりました。対ユーロでは、117円台半ばで取引を終え、約3年5か月ぶりの円高水準となりました。
<商品>
原油先物価格は、47.98ドルと前週末比で下落しました。投資家のリスク回避姿勢が強まる中で、持ち高調整の売りが入り、軟調な展開となりました。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」を参照。


3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。
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