先週のマーケットの振り返り(2014/11/17-11/21)【ウィークリー】
2014年11月25日
1. 先週の市場動向

(出所)データはBloomberg L.P.
先週の市場の振り返り
■株式
米国株は上昇しました。米国経済の改善を示す経済指標が相次いだことなどからNYダウは最高値を更新しました。良好な企業決算、原油価格の下落、中国で政策金利の引き下げが発表されたことなども、米国株の上昇を後押ししました。
日本株は下落しました。7-9月期のGDPが予想外のマイナスとなったことや、衆議院解散決定などが株価の下押し要因になりました。一方、消費税増税先送りの決定や円安の進行などから、下落幅は小幅にとどまりました。
■債券
米国債は利回りが小幅に低下しました。量的緩和終了を決定したFOMCの議事録が公表され、「相当な期間」の低金利政策の維持が意識され、利回りが低下しました。
ドイツ国債も、利回りが小幅に低下しました。ZEW景況感指数の上昇などが国債利回りへの押し上げ要因になりましたが、ECBによる追加的な金融緩和への観測が根強く、利回りは低下しました。
■為替
ドル円はドルが上昇しました。米国の堅調な経済指標や日本の消費税増税の先送り決定による財政への懸念などから、一時1ドル119円近い水準までドル高円安が進む局面も見られました。
ユーロ円はユーロが小幅に上昇しました。ECBによる追加金融緩和への観測が米ドルなどに対するユーロ安要因になりました。しかし、円の軟調な地合いなどから、ユーロは対円で上昇しました。
■商品
原油など商品市況は反発しました。ECBの追加金融緩和観測や中国の利下げなどから、エネルギー需要の回復期待が高まりました。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」参照
☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」
☆11/18【最近の指標から見るインド経済(2014年11月)】景気は企業景況感の改善などから底堅く推移

☆11/19【安倍首相の決断と市場動向】増税延期と衆院解散を決断、再び景気浮揚を図れるか

3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。