先週のマーケットの振り返り(2014/10/27-10/31)【ウィークリー】
2014年11月4日
1. 先週の市場動向

(出所)データはBloomberg L.P.
先週の市場の振り返り
■株式
米国株は、上昇しました。総じて良好な企業決算や市場予想を上回った7-9月期GDP経済指標などから、株価は上昇しました。注目されたFOMCの声明文では「相当な期間の低金利の維持」との文言が残りましたが、市場への影響は限定的でした。
日本株は、大きく上昇しました。日銀の量的・質的金融緩和拡充の公表は予想外であり、これまでの投資家のリスク回避的な動きが反転し、株価は急騰しました。
■債券
米国債は、利回りが上昇しました。良好な米国の企業決算や経済指標から、投資家のリスク回避的な動きが後退するなか、量的金融緩和の終了を決めたFOMCの声明文が事前予想よりもタカ派的な内容であったことから、米国の利上げ時期が早まる観測が強まり、国債の利回りは上昇しました。
ドイツ国債は、利回りが低下しました。ドイツのIFO企業景況感指数が事前の予想を下回ったことなどから、投資家のリスク回避的な姿勢が強まり、利回りは低下しました。26日に公表されたECBのストレステストの結果は事前予想に比べ良好でしたが、影響は限定的でした。
■為替
ドル円は、ドルが大きく上昇しました。米国の利上げ時期が早まる観測や堅調な米国経済指標の公表を受けて、ドルは円に対して緩やかに上昇するなか、予想外の日銀の量的質的金融緩和の拡充やGPIFが外国資産比率を引き上げるとの報道によって、ドル上昇の動きは加速し、112円台をつけました。
ユーロは円に対して上昇しました。ただし、ユーロはドルに対して下落したことから、ユーロの円に対する上昇はドルに対してよりも小さくなりました。
■商品
原油価格は、下落しました。OPECが生産量を現在の水準で維持するとの観測などにより、世界的な原油の供給過剰への懸念が継続しました。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」参照
☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」
☆10/30【ブラジルの金融政策(2014年10月)】予想外の政策金利引き上げ

☆10/30【米国の金融政策(2014年10月)】QE終了を決定、「相当期間」の低金利維持は据え置き

3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。