先週のマーケットの振り返り(2014/8/11-8/15)【ウィークリー】
2014年8月18日
1. 先週の市場動向

(出所)データはBloomberg
先週の市場の振り返り
■株式
米国株は、上昇しました。週半ばにかけて発表された、米国の7月の小売売上高、日本やユーロ圏の4-6月期GDPなどの経済指標は低調な結果となりました。しかし、低金利政策の継続や各国政府の景気支援策拡充の可能性が意識されたことなどから、株価は上昇しました。また、対ロシア関係の緊張、イラクやガザ地区などの地政学リスクがある一方、企業業績が比較的良好なことは、安心感につながりました。
日本株は、大きく上昇しました。前週金曜日に地政学リスクを懸念して急落したものの、米国株やドル円レートへの影響が限定的となっていたことが安心感につながり、株価は戻り基調となりました。4-6月期のGDPの低調さも、概ね市場が想定していた程度のものとなり、影響は限定的でした。
■債券
米国債は、利回りが低下しました。週初から、ロシアとウクライナの情勢を見ながら、一進一退となりました。金曜日には、ウクライナ情勢が緊迫化したことなどから、米国債への需要が高まり、利回りは低下(債券価格は上昇)しました。米10年国債利回りは、約1年2カ月ぶりに2.4%を下回りました。
ドイツ国債は、利回りが低下しました。週初から、ウクライナ情勢をにらみながらの一進一退となりました。金曜日には、同情勢が一段と緊迫化したことから、ドイツ国債への需要が高まり、利回りは低下(債券価格は上昇)しました。ドイツ10年国債利回りは、初めて1%を下回って取引を終えました。
■為替
ドル円は、ドルが小幅に上昇しました。日本のGDPの低調さを受けて、日銀の追加緩和観測が強まり、ドル高円安となりました。
ユーロ円は、ユーロが小幅に上昇しました。日本のGDPの低調さを受けて、日銀の追加緩和観測が強まり、ユーロ高円安となりました。
■商品
原油価格は、ほぼ横ばいでした。ユーロ圏の4-6月期GDPの低調さから、一時は1バレル=95ドル半ばと、7カ月ぶり安値となりました。その後、金曜日に地政学リスクが高まると、原油は値を戻しました。

(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」参照
☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」
☆8/14 【アジア通貨(4カ国)の現状と見通し】外需の回復などが支え対円で底堅い推移へ

☆8/15 【ユーロ圏のGDP成長率(4-6月期)】予想外のゼロ成長、政策期待で株高・金利低下

3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。
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