好調な米国中小型株市場
法人税減税期待から小型株の予想利益が大幅増【デイリー】
2017年10月6日
【ポイント1】好調な中小型株市場
税制改正実現に期待
■米国株式市場は堅調な推移が続いています。9月中旬に、国連安全保障理事会で北朝鮮への追加制裁が決議されたことで地政学リスクがひとまず落ち着き、また、トランプ政権による税制改正実現に向けた取り組みに対する期待が強まりました。10月に入ってからもこうした地合いが続いています。
■主要な株価指数が史上最高値を更新する中、とりわけ小型株(ラッセル2000)、中小型株(ラッセル2500)は大きく上昇しています。

【ポイント2】予想利益が堅調な小型株
中小型株の予想利益も好調
■米国株式市場が、様々なリスクを抱えつつも堅調に推移している背景として、好調な経済成長と企業業績の伸びがあります。1株当たり予想利益はS&P500やラッセル1000といった大型株がしっかりと成長していることに加え、小型株(ラッセル2000)は8月以降大きく水準を切り上げています。中小型株(ラッセル2500)においても9月以降、予想利益の拡大が確認できます。

【今後の展開】法人税減税による増益期待が下支え
■9月27日には、税制改正案が示され、法人税減税への期待が高まっています。実施の時期は、今後の予算審議を待つ必要があり、来年にずれ込む可能性もあります。法人税減税は大型株よりも、中小型株の業績にプラスに作用すると期待されており、中小型株市場を支えると考えられます。