米国のGDP成長率(2017年4-6月期速報値)
個人消費を軸に成長率は再加速 【デイリー】

2017年7月31日

【ポイント1】成長率は前期から加速

ほぼ市場の予想通り

■米商務省が2017年7月28日に公表した4-6月期の実質GDP成長率(速報値)は、前期比年率+2.6%となりました。前期の同+1.2%を上回り、
市場予想の同+2.7%にほぼ一致しました。個人消費の堅調な拡大と、在庫投資の回復によるものです。

【ポイント2】良好な雇用が消費を促進

設備投資も底堅く推移

■GDPの需要項目を詳細に見ると、まず個人消費は前期比年率+2.8%と、前期の同+1.9%から加速しました。外食、娯楽といったサービス支出が低調だったのに対し、家具・家電や衣類等の耐久財および非耐久財支出が持ち直したためです。

■設備投資は前期の同+7.2%から同+5.2%に鈍化しました。構築物投資の伸び率が同+14.8%から同+4.9%に縮小したことが主因です。機械設備投資は同+4.4%から同+8.2%に加速しました。

■一方、在庫投資のGDPに対する寄与度はほぼゼロでしたが、前期の▲1.5%に比べ大幅に改善しました。在庫調整はほぼ一巡したと考えられます。

【今後の展開】個人消費を軸に景気は緩やかに拡大、株価も堅調な展開へ

■良好な雇用・所得環境が維持されているため、今後も個人消費の拡大を軸に、米国経済は緩やかな成長を維持する見通しです。利上げは継続される見通しですが、物価上昇率が低い水準で落ち着いているため、そのペースは緩慢と考えられます。

■GDP統計はほぼ市場予想通りでしたが、良好な企業業績を好感して、ニューヨーク市場のダウ平均株価は史上最高値を更新しました。株価に割高感も浮上してきましたが、今後は公共投資等の政策が期待されるところです。

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