ホームマーケット日々のマーケットレポート米国のISM景況感指数(2014年10月)  製造業と非製造業とで異なる動き【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

米国のISM景況感指数(2014年10月)  製造業と非製造業とで異なる動き【デイリー】

2014年11月6日

【ポイント1】製造業は8月に並ぶ高水準

新規受注指数が大幅上昇
■10月のISM製造業景況感指数は、総合指数が前月比+2.4ポイントの59.0ポイントと、8月に並んで2011年3月以来の高水準となりました。足元を示す生産指数が4カ月連続で上昇したほか、先行きを示す新規受注指数が大幅上昇するなど、構成項目全てが上昇しました。企業のコメントには、資源安が好影響となっていることなどが挙げられ、全産業的に需要が強いとの見方などが報告されています。

【ポイント2】非製造業は低下ながら、高水準維持

構成項目は製造業と逆の動き
■10月のISM非製造業景況感指数は、総合指数が前月比▲1.5ポイントの57.1ポイントと2カ月連続で低下しました。足元を示す企業活動指数が大きく低下するなど、構成項目のほとんどが低下し、製造業とは逆の動きとなりました。しかし、企業のコメントには、業況は依然強いとの見方や来年に向けた見通しは楽観的との見方があり、全般的に底堅い景況感が維持されています。

【今後の展開】先行きはなお堅調と見られ、今後も景況感の底堅さが続く見込み

■10月は製造業と非製造業で方向性が異なる結果となりましたが、ともに高水準を維持しています。また、先行きを示す新規受注指数もともに中立水準を大幅に上回る水準にあり、今後も景況感の底堅さが続くと考えられます。

■10月28日、29日のFOMCの声明文では雇用環境の改善に自信が示されたほか、10月のISM景況感指数では製造業、非製造業とも雇用指数は上昇しています。今後も景況感や雇用環境の良好さが米国景気を下支えすると思われます。

■10月30日に発表された米国の7-9月期の実質GDP成長率は前期比年率+3.5%となり、純輸出が最大の寄与となったほか、消費や投資など内需も底堅い成長が示されました。来年に向けても雇用環境や企業業績の改善に支えられ、年+3%前後の底堅い成長が続くと見込まれます。

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