ホームマーケット日々のマーケットレポート米国株式市場の最近の動向  世界経済の減速懸念から米国株が大幅下落【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

米国株式市場の最近の動向  世界経済の減速懸念から米国株が大幅下落【デイリー】

2014年10月10日

【ポイント1】9日のNYダウは大幅下落

S&P500は今年4月以来の下げ幅
■9日の米国株式市場では、NYダウが前日比▲334.97ドル(同▲1.97%)の16,659.25ドルと大幅に下落しました。また、S&P500指数は同▲40.68ポイント(同▲2.07)%の1,928.21ポイントと下落幅は今年4月以来の大きさとなりました。

■米国の10年国債利回りは9月中から再び低下し、9日には2.313%と今年の最低水準を更新しました。また米ドル・円レートは、9日には107円台半ばと今月初めの110円台から円高となっています。

【ポイント2】世界経済の減速懸念強まる

欧州の景気減速が波及するか
■8日には9月16日~17日分のFOMC議事録が公表され、欧州をはじめとする世界経済の減速懸念が米国景気のリスクと指摘されていました。

■7日にはIMFが世界経済の成長見通しを下方修正しました。そして9日にはドイツの主要経済研究所がドイツ経済は後退の瀬戸際にあるとの見通しを発表しました。日本の景気回復のもたつきもあり、世界的に景気減速懸念が強まり、株価は大きく下落しました。

【今後の展開】堅調な企業景況感や企業業績が株価を下支えする見込み

■米国の企業景況感はISM指数で見ると高水準を維持しています。また、雇用環境も改善が続いており、景気は緩やかに加速する見込みです。

■世界経済は日欧や新興国の成長率見通しが下方修正されたものの、年末に向け緩やかに加速する見込みです。今後は、米国をはじめ世界経済が緩やかに回復を続けると見込まれることから企業業績も底堅く推移する見込みです。

■月末の次回FOMCではQEが終了する見込みですが、一方で欧州では金融緩和策が強化されつつあり、日本でも景気回復のもたつきに対し追加金融緩和策が期待されています。世界経済に対する不透明感が払しょくされるにつれて、株価は企業業績の回復に沿った展開に向かうと考えられます。

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