米国株式 企業規模別の動向  堅調な業績が続くなか、中小型株の利益が加速見込み【デイリー】

2014年9月3日

【ポイント1】中小型株は足元で上値が重い

好調な業績を先取り
■前四半期末(6月末)から8月末の企業規模別の株価指数(配当などを含むトータルリターン)を見ると、大型株(S&P500指数)が+2.6%、中型株(S&P400指数)が+0.6%、小型株(S&P600指数)が▲1.4%となり、中小型株の上値が重い展開です。

■リーマン・ショック(2008年9月)後を見ると、株価の底値(四半期ベースでは2009年1-3月期)からのパフォーマンスは、中小型株が大型株を上回っています。好調な業績を先取りし上昇した後、足元ではその調整が進んでいると見られます。

【ポイント2】中小型株の収益は加速へ

米国と世界経済の成長加速が背景
■各指数ベースの利益は、米国内外の景気回復に沿って順調に拡大しています。2015年に向けて、特に中小型株の利益が大きく加速する見込みです。2015年通年の増益率予想は、大型株が前年比+11%、中型株が同+15%、小型株が同+23%といずれも堅調な中で、小型株の増勢が際立っています。

■米国や中国をはじめ、世界景気が緩やかに回復する見通しが、好調な増益見通しの背景にあります。世界的な低金利見通しや主要国政府の景気刺激策も、好調な利益見通しを支えています。

【今後の展開】中小型株の利益成長を再評価する展開へ

■2014年通年の利益予想に基づく株価収益率(PER)は、大型株が17倍、中型株が21倍、小型株が22倍と、中小型株がやや高くなっています。当面は、こうした株価評価(割高割安)指標の格差が、中小型株の上値を抑える材料になりそうです。

■ただし、PERを、2015年の増益率あたりでみると、大型株が1.5倍、中型株が1.3倍、小型株が0.9倍と、利益の成長率を加味した場合では株価評価が逆転します。米国をはじめ世界経済の成長見通しの確度が高まれば、中小型株の利益成長が再評価される展開となることが期待されます。

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