鉄鉱石・石炭の価格と豪ドルの動向(2017年11月)
緩やかに下値を切り上げる展開へ【デイリー】

2017年11月21日

【ポイント1】価格は持ち直し

緩やかに下値を切り上げる展開

■鉄鋼の主原料となる鉄鉱石の価格は、17年8月上旬に1トン当たり80ドル近傍まで上昇した後に下落しましたが、足元では同60ドル前後での推移となっています。

■石炭の価格は、原料炭、燃料炭とも今年5月から6月にかけて底入れし、直近では原料炭が同180ドル前後、燃料炭は同90ドル近傍の水準にあります。

【ポイント2】短期的には価格調整の公算

中期的には中国が需要増を牽引へ

■鉄鉱石、石炭の一大消費地である中国では、環境保護を目的として、政府が鉄鋼等の一部の工場に冬季の操業停止を命じています。このため、短期的には、鉄鉱石、原料炭の価格に低下圧力がかかる恐れがあります。

■もっとも、中国では高い経済成長を維持していることに加え、社会資本整備のための公共投資を拡大していること等から、鋼材の消費量は増加の傾向を強めています。中期的には、鉄鉱石や原料炭の需要も増勢を辿ると予想されます。

【今後の展開】豪ドルは堅調に推移しよう

■足元の豪ドルの対円相場は、80円台半ばで弱含みで推移していますが、やや長い目で見れば、①鉄鉱石や石炭等の資源価格の持ち直しが見込まれる、②豪州の貿易収支が改善しつつある、③金融政策が、日本の緩和姿勢継続に対し、豪州は中立姿勢維持の見通しである等から、堅調に推移すると予想されます。

関連マーケットレポート