BOEの金融政策(2016年12月)
金融政策は現状維持、当面様子見姿勢か 【デイリー】

2016年12月16日

【ポイント1】金融政策は現状維持

政策金利、量的緩和規模とも維持

■イングランド銀行(BOE、イギリスの中央銀行)は、15日の金融政策委員会で、政策金利を0.25%に据え置きました。また、国債などの資産を買い取って金融市場に資金を供給する量的緩和の規模は4,350億ポンド、別途の社債購入枠は100億ポンドをそれぞれ維持しました。金融政策の据え置きは市場の予想通りでした。

【ポイント2】失業率は上昇する見通し

物価は目標水準に向けて上昇

■英国の10月の失業率は4.8%と、緩やかに低下してきています。一方、BOEは2018年半ばごろには5.5%程度まで上昇し、2019年にかけて同水準が続くと見ています。

■英国の11月の消費者物価指数は前年同月比+1.2%と、前月の同+0.9%から上昇しました。BOEは、2018年には2.75%程度まで上昇し、2019年には2.5%程度に緩やかに低下して、BOEの目標水準に近づくと見ています。

【今後の展開】今後成長は緩やかに減速、当面は金融政策は据え置きの見込み

■BOEは、英国経済は短期的には緩やかなペースで成長を続けるものの、2017年初め以降は成長ペースが減速すると見ています。また、家計の実質所得の伸びは鈍化し、家計支出が弱くなると見ています。一方、英国がEU離脱を選択した6月以降続くポンド安により、物価は上昇してきており、今後半年程度でBOEの物価目標水準を超えると見られます。直近の経済指標からは、経済環境に大きな変化はないと見られ、BOEの金融政策は当面据え置かれると考えられます。

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