最近の指標から見る中国経済(2017年11月)
景気は緩やかに減速しつつも底堅さを維持しよう【デイリー】

2017年11月14日

【ポイント1】固定資産投資は小幅減速

生産、消費もやや減速

■17年1~10月の固定資産投資は前年同期比+7.3%と、1~9月(同+7.5%)から伸び率が小幅に鈍化しました。民間投資がやや減速した一方、インフラ投資の伸びはほぼ横ばいでした。

■10月の鉱工業生産は前年同月比+6.2%と、9月(同+6.6%)から伸び率が縮小しました。ただ、10月の営業日数が少なかったことを考慮すると、生産減少の度合いは大きくないとみられます。

■10月の小売売上高も同+10.0%と9月(同+10.3%)から伸び率がやや鈍化しました。

【ポイント2】生産者物価上昇率は高め

政府の生産抑制策も影響

■10月の生産者物価上昇率は前年同月比+6.9%と、市場予想(ブルームバーグ集計)の同+6.6%を上回り、高めとなった9月の水準から横ばいでした。

■中国政府の環境保護のための生産抑制策もあり、生産者物価は上昇圧力がかかりやすい模様です。

【今後の展開】景気は緩やかに減速しつつも底堅く推移しよう

■今月の主要経済指標によれば、固定資産投資、鉱工業生産、小売売上高がいずれも前月を下回るなど、中国景気が緩やかに減速している動きが示されました。今後も景気は緩やかに減速しつつも、中国政府の政策調整により比較的底堅く推移する見通しです。また、生産者物価上昇率の上振れは、価格面から企業業績の改善につながります。これは株式市場のサポート材料になりそうです。

■中国政府は、米中首脳会談の成果として、金融市場の対外開放を発表しました。対象金融機関には証券、生保のほか銀行も含まれ、将来的には外国人投資家による全額出資が認められる計画です。ただし、対外開放の方向性は評価されるものの、外国人投資家の参入には様々な障害により時間がかかるとみられます。

関連マーケットレポート