中国景気の底堅さを示したPMI
景況感は改善、株価や人民元は堅調に推移しよう【デイリー】

2017年9月1日

【ポイント1】8月の景況感は改善

PMIは市場予想を上回る

■中国国家統計局が発表した8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.7と、7月(51.4)から上昇し、市場予想(ブルームバーグ集計、51.3)を上回りました。

■また、中国メディアの財新が発表した8月の製造業PMIも51.6と、7月(51.1)から改善し、市場予想(同51.0)を上回りました。

■いずれも景況判断の節目となる50を上回ると共に、内訳の主要項目を見ると、新規受注と生産が前月から上昇し、需要と供給の拡大を示しました。

【ポイント2】足元景気は底堅い

先行きは緩やかな減速

■8月のPMIを見る限り、景気の底堅さは維持されているようです。7月の経済指標は総じて市場予想を下回り、景気の下振れが懸念されましたが、景気失速は杞憂に終わりそうです。

■国家統計局が「年後半に成長率が0.1~0.2%ポイント鈍化するにしても経済状況は合理的な範囲内にある」と述べているように、今後の中国経済の減速は緩やかなものにとどまると見られます。

【今後の展開】株価や人民元は堅調推移

■中国の代表的な株価指数の上海総合指数は年初来高値圏に上昇しています。景気が底堅く、企業業績の改善が期待されることに加え、米MSCIが中国株の新興国株指数への組み入れを決めたことが国内外の投資資金を呼び込むとの期待もあり、中国株式は今後も堅調に推移しそうです。

■為替市場では、人民元が対米ドルで約1年ぶりの高値に上昇しました。ドル安地合い、底堅い中国経済、通貨当局の管理強化等から、人民元は今後もしっかりとした展開が見込まれます。

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