インドの経済・市場動向(2017年8月)
景気はしっかり、株式市場は堅調、通貨は安定【デイリー】

2017年8月22日

インドでは、8月に入り、株式市場も通貨インドルピーもこれまでの上昇が一服しています。
そこで、インド経済や金融政策の状況を確認します。

【ポイント1】PMIが低下

GST導入の一時的影響

■7月の製造業PMI (購買担当者景気指数)は47.9と、6月の50.9から低下しました。景気判断の節目となる50を下回るのは、昨年12月以来7カ月ぶりです。7月に導入された物品サービス税(GST)による影響から、受注や生産が減少したと見られます。

■ただし、GST導入による影響は一時的と考えられます。中期的にはGST導入に伴う物流コストの低下などのポジティブな面が上回り、景気は持ち直すと見られます。

【ポイント2】金融政策は据え置きの見込み

インフレは6月を底に上昇

■7月の消費者物価指数は前年同月比+2.4%と、6月の同+1.5%から高まりました。今後も消費者物価は、食品価格の対前年比の押し上げ効果や公務員住宅手当引き上げなどから、6月を底に緩やかな上昇基調をたどると見られます。

■インド準備銀行(中央銀行、以下RBI)は8月2日の金融政策委員会で、政策金利を0.25%引き下げました。ただし、RBIは年度後半のインフレの高まりを想定しており、当面金融政策を据え置く見込みです。

【今後の展開】株式は堅調、通貨は安定推移が見込まれる

■インド経済はGST導入の影響から一時的に足踏みしていると見られますが、好調な内需に支えられ基調は強いと考えられます。インフレは緩やかな上昇が見込まれ、金融政策は据え置きが予想されます。

■世界の金融市場は米朝の緊張の高まりや米政権運営の不透明感で不安定な動きとなっていますが、インド経済に対する影響は限定的と考えられます。インド株式は堅調さを取り戻し、インドルピーは安定的に推移すると思われます。

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