インドの金融政策(2017年2月)
政策金利は予想外の据え置き、経済成長の加速を見込む【デイリー】

2017年2月9日

【ポイント1】政策金利は据え置き

金融政策スタンスを「中立」に変更


■2月8日の金融政策委員会(MPC)でインド準備銀行(RBI、中央銀行)は、市場予想に反し、政策金利(レポ金利)を6.25%に据え置きました。加えて、金融政策スタンスを、従来の「緩和」から「中立」に変更しました。

■ブルームバーグ調査では、39人中据置き予想は僅か5人で、他34人は利下げを予想していました。

【ポイント2】景気回復に自信

2017年度後半にインフレは上昇

■政策金利の据え置きと、金融政策スタンスの中立化の背景には、来年度の景気回復に対する自信と年度後半のインフレ率上昇を想定したためと思われます。

■RBI は、GVA ( 粗付加価値) 成長率の2017/18年度見通しを7.4%とし、2016/17年度見通しの6.9%から加速すると想定しています。

■また、インフレ率(消費者物価指数の伸び)については、2016/17年度は目標の5.0%を下回るものの、2017/18年度後半にかけて4.5~5.0%に上昇すると予想しています。

【今後の展開】インド経済は加速へ

■パテルRBI総裁は記者会見で、2015年初以降、政策金利を1.75%引き下げたが貸出金利の低下は0.85~0.90%に留まっていると指摘し、現行の政策金利水準でも貸出金利の引下げ余地はあるとしました。今後、不良債権処理推進などで更なる貸出金利の引下げが見込まれます。また、RBIは、この3月に預金の引出制限を撤廃する方針を示しました。高額紙幣廃止による混乱は収まると見ているようです。手控えられた消費の回復と更なる貸出金利低下により経済は加速し、株式市場にはプラスと考えられます。また、高金利と経済成長の加速は通貨安定につながり、債券市場も引き続き注目されます。

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