資源価格上昇の恩恵を享受する豪州経済(2017年1月)
国内経済は緩やかな拡大、豪ドルは底堅い展開へ【デイリー】

2017年1月27日

【ポイント1】雇用は緩やかな改善基調維持

増加傾向にある求人件数

■2016年12月の雇用者数は前月比1.3万人の増加、豪州準備銀行(RBA)が重視するトレンド値(月ごとの変動を均した政府の公表値)は同0.8万人の増加でした。トレンド値は16年8月の0.3万人増を底として緩やかな改善傾向を示しています。

■今後、雇用の増勢は徐々に加速すると予想されます。豪州の主力輸出品である鉄鉱石や石炭といった資源価格の持ち直しにより、これまで景気の足を引っ張ってきた資源セクターの回復が見込まれるためです。実際、企業の求人広告件数は増加基調にあります。

【ポイント2】政策金利は据え置き予想

物価上昇率は緩やかな加速へ

■豪州の消費者物価上昇率は、RBAの目標値である+2%~+3%の下限を下回った状態が続いています。しかし、エネルギー関連品目の価格上昇などにより、今後は目標レンジに向かって徐々に高まる見通しです。このため、RBAは少なくとも年内いっぱい政策金利を、現行の1.50%で据え置く公算が大きいと考えられます。

【今後の展開】資源価格が豪ドルを下支え

■中国での需給改善等から資源価格が持ち直してきたうえ、トランプ大統領の拡張的な財政政策の効果で米国、ひいては世界経済の拡大ペースの加速が見込まれること、日銀の緩和スタンス継続に対しRBAは中立スタンス維持が予想されることなどから、豪ドルの対円相場は底堅く推移する見通しです。

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