中国の10月の生産、消費は予想を上回る
過度な景気悲観論は後退する可能性

2021年11月16日

【ポイント1】鉱工業生産は+3.5%

市場予想を上回る

■中国国家統計局は15日、10月の主要経済指標を発表しました。鉱工業生産は前年同月比+3.5%と市場予想の+3.0%をやや上回り、前月の+3.1%から伸び率が小幅に拡大しました。


■政府の環境規制による電力供給制限や原材料高の影響で、鉄鋼やセメントなどのセクターは減少したものの、新エネルギー車や産業ロボットなどのハイテクセクターの生産は堅調でした。


■新型コロナの影響を受けた昨年の反動を除外するため、2年間の幾何平均でみると、鉱工業生産は+5.2%(9月は+5.0%)とやや持ち直しました。

【ポイント2】小売売上高も予想を上回る

固定資産投資は減速

■小売売上高も前年同月比+4.9%と市場予想の+3.7%をやや上回り、前月の+4.4%から伸び率が小幅に拡大しました。


■10月の新たな感染者数の増加と規制にもかかわらず、労働市場の安定化の下で消費が改善しました。幾何平均ベースでも、+4.6%(9月は+3.8%)とやや持ち直しました。


■一方、1~10月の固定資産投資は前年同期比+6.1%と、1~9月の

+7.3%から伸び率が縮小しました。政府の不動産規制強化の影響などから不動産開発投資やインフラ投資が減速しました。

【今後の展開】過度な景気悲観論は後退する可能性

■10月の主要経済指標は、固定資産投資が減速したものの、新型コロナ関連の規制や電力供給不足のなかで、生産と消費が予想を上回る伸びとなったことから、過度な景気悲観論は後退する可能性があります。

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