8月の中国経済は減速
規制強化の影響が主因、2大連休でも消費は減速か

2021年9月16日

【ポイント1】8月の主要経済指標は減速

■15日、中国の8月の主要な経済指標が発表されました。鉱工業生産は前年同月比+5.3%(7月は同+6.4%)、小売売上高は同+2.5%(7月は同+8.5%)、固定資産投資は1~8月の前年同期比が+8.9%(1~7月は同+10.3%)となりました。いずれも前月の発表から伸びが鈍化し、市場予想も下回りました。


■中国では7月下旬以降、新型コロナウイルスの感染が拡大しました。これに対し政府は、8月には防疫措置をはじめとする規制を強化した為、同月は経済指標が悪化しました。

【ポイント2】幾何平均値の減速は緩やか

■一方、ロックダウンの影響を受けた昨年の反動を除外するため、2年間の幾何平均で見ると、鉱工業生産は+5.4%(7月は+5.6%)、固定資産投資は+4.2%と(1~7月は+4.2%)と小幅な減速にとどまりましたが、小売売上高は+1.5%(7月は+3.6%)と減速しました。

【今後の展開】大型連休では消費の減速が見込まれる

■中国政府は、8月下旬には防疫措置を大幅に緩和しています。足元で感染者が再拡大しているものの、そのほとんどが福建省で、同省のアモイ市などでは9月13日からロックダウンが始まっています。


■今週末から始まる中秋節と、10月1日の建国記念日に始まる大型連休の国慶節では、例年帰省や旅行で移動が活発化しますが、今年は感染拡大抑制に伴う規制強化により、これらに関する消費は落ち込むと見られます。このため2021年の後半は従来よりも成長見通しが低下すると考えられ、通年でも8%台前半の成長率に落ち着くと見られます。

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