株式市場急落への備えは?
意外に頻発するショックと株式市場の下落

2020年11月17日

大きかったコロナショックでの株式市場の下落

■世界の株式市場は、1970年代の長期停滞を脱してから大局的に見た上昇トレンドが続いています。2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマン危機等では株価が半値に下落する局面もありましたが、その都度、時間がかかりながらも反発して上昇トレンドに戻っています。これは、米国を中心とする先進国の政治や経済の安定、危機発生時での金融政策等の的確な対応、テクノロジーの飛躍的な発展、等が要因になっていると考えられます。

■但し、長期の上昇トレンドの中でも、株価が10%程度調整することは珍しくなく、数年おきに発生しています。特に今年のコロナショックを受けた株式市場の下落は、NYダウで一時30%を超え、大きい調整となりました。

株式市場の調整は数年おきに発生し、一定の備えが必要

■今年の株式市場の下落の要因は、新型コロナの感染拡大とそれを抑えるための経済活動の抑制です。株式市場の調整は、景気の減速や金融の引き締めによることが一般的ですが、政治や天災でのショックによっても下落することがあります。例えば、今年のコロナショックは、疾病の大流行が起因ですし、その他、2011年の米国の債務格下げ、2015年のチャイナショック、2018年の米中対立等は通常の景気サイクルではない要因による調整でした。

■なお、2000年以降、数年に1度は株式市場の調整が発生していますが、長期の上昇トレンドを崩すには至らず、短期間で株式市場は上昇に転じています。ポジションを大きく入れ替えて後の上昇を逃す可能性を考えると、短期的な調整に対して、ヘッジ的なポジションで備えることが賢明と言えそうです。

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