堅調、でも高くないJリート
業績安定感の高さと配当利回りが魅力【デイリー】

2018年12月19日

【ポイント1】Jリートは堅調に推移

NAV倍率は1倍程度で横ばい

■米中貿易摩擦の激化や、世界経済の減速に対する懸念などから、足もとの株式市場は変動性が高まっています。一方、米国で来年の利上げ打ち止め観測が台頭し長期金利が低下基調で推移したことや、好調な不動産市況が追い風となり、Jリート市場は堅調に推移しています。11月末時点の年初来リターンは+9.3%となっています。

■NAV倍率(リート価格が保有不動産の正味価値に比べて何倍かを示す指標)は、2018年11月末で1.07倍と、概ね1倍程度で推移しています。

【ポイント2】配当利回りはやや低下

高利回り資産として優位

■東証REIT指数の配当利回りは、10月の4.21%からやや低下し、11月は4.07%となりました。10年国債利回りと比較すると、依然として約4%程度の利回り差があります。

■また、米国の来年での利上げ打ち止め観測や日銀の金融緩和が当面続くと予想される中、Jリートの収益性向上への自助努力は継続しており、それらが分配金の成長に結びつくと考えられることから、配当利回りが高い資産として魅力的な投資先であると言えます。

【今後の展開】業績安定感の高さ、配当利回りの高さから引き続き注目されよう

■11月の東京都心5区のオフィスビル空室率は1.98%と、月次データが残る2002年1月以来の過去最低を4カ月連続で更新しています。また、平均賃料は59カ月連続で上昇するなど好調です。低金利や好調な企業業績を背景とした企業のオフィスビルへの需要は強く、Jリート市場の下支え要因になると思われます。

■米中貿易摩擦問題を背景とした世界景気の不透明感により株式市場の価格変動性が高まっていることから、業績安定感が高く、かつ配当利回りが高いJリート市場は引き続き注目されるとみられます。

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