ECBの金融政策(2018年6月)
QEは年内で終了、金利は来夏まで据え置き【デイリー】

2018年6月15日

【ポイント1】QEを延長し、年内で終了

政策金利は据え置き

■欧州中央銀行(ECB)は14日の理事会で、量的緩和策である資産購入プログラム(QE)を、10月以降は、現在の月間300億ユーロから同150億ユーロに減額して延長し、2018年末に終了すると決定しました。

■政策金利、中銀預金金利(金融機関が余剰資金を預け入れた際に適用される金利)は、それぞれ0.00%、▲0.40%に据え置きました。

【ポイント2】景気は減速したが底堅い

物価は足元で上振れ

■ECBは記者会見で、1-3月期のユーロ圏景気について、前四半期の強い景気の反動で、やや減速しているとの認識を示しました。一方で、景気は引き続き域内外の需要に下支えされて底堅いと見ています。

■ユーロ圏の5月の消費者物価指数(HICP)は前年同月比+1.9%と、原油価格や賃金上昇の影響などから、4月の同+1.2%から大きく上昇しました。ECBは物価について、中長期的にはECBの目標とする2%以下かつ2%近傍に近づくと見ています。

【今後の展開】金融緩和は当面続く見込み

■ECBはQEについて、2018年末に買入れを終了した後も、現在保有している国債等を再投資し、当面は残高を維持するとしました。また、各政策金利については、少なくとも2019年夏までは現在の水準にとどまると、従来のQE終了後もかなりの期間据え置くとの表現から修正しました。

■今後は、QE終了によるイタリア国債の金利上昇や、イタリアのポピュリズム新政権による財政悪化が懸念されることから、ECBは保有国債残高や政策金利の当面維持といったフォワードガイダンスを強化しました。また、ECBは保護主義の高まりもリスク要因と指摘しており、引き続きその行方に注目です。

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