ブラジルの経済・市場動向(2018年3月)
17年のGDPはプラス転換、市場はしっかりの動き【デイリー】

2018年3月2日

【ポイント1】GDPは+2.1%成長

17年は3年ぶりにプラス転換

■3月1日に発表された2017年10-12月期の実質GDPは前年同期比+2.1%と、市場予想(ブルームバーグ集計+2.5%)を下回ったものの、3四半期続けてプラス成長となりました。この結果、2017年の実質GDPは前年比+1.0%と、3年ぶりのプラス成長に転換しました。ブラジル経済は緩やかな回復基調にあることが確認されました。



【ポイント2】年金改革法案は棚上げ

格付け会社フィッチも格下げ

■テメル大統領は2月16日、治安悪化が深刻化するリオデジャネイロ州に対し、軍が治安維持活動を指揮する大統領令を発令しました。この間は憲法改正が出来ないため、テメル政権は、2月の成立を目指した年金改革法案を棚上げしたことになります。

■年金改革法案の成立が困難な状況となり、大手格付け会社のフィッチ・レーティングスは23日、ブラジル国債の格付けを「BBー」へ1段階引き下げました。 格下げは、1月の米格付け大手S&Pグローバルに続く動きです。

【今後の展開】株式は底堅い展開、レアルはレンジ推移

■ブラジルの株式市場は、2月上旬に世界的な株価下落を受けて一時調整しましたが、年金改革を先送りしたテメル政権がその後発表した景気対策を好感し、26日には主要株価指数の“ボベスパ”が最高値を更新するなど、2月は月間で上昇しました。株式市場は、テメル政権の年金改革とん挫や格付け会社による格下げは織り込み済みとみられ、景気回復や資源価格上昇を背景に、今後も底堅い展開が期待されます。

■ブラジルレアルについては、年金改革が進展せず、財政再建が遅れるリスクが上値を抑えるものの、景気回復や堅調な資源価格が下支えするため、当面レンジ内の値動きが見込まれます。

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