最近の米国経済と長期金利の見通し(2018年2月)
米経済は+3%成長を継続、長期金利は徐々に上昇へ【デイリー】

2018年2月21日

【ポイント1】雇用は順調に増加

在庫不足等で小売売上高は低調

■2018年1月の非農業雇用者数は、前月比20万人増、失業率は4.1%でした。米国の労働市場は、依然、好調です。

■同月の小売売上高は前月比0.3%の減少、自動車を除くと同横ばいとなりました。昨年のクリスマス商戦が活況だった反動や悪天候の影響によるものであり、一時的な落ち込みと見られます。

【ポイント2】足元+3%の成長を持続

米議会は歳出の上限を引き上げ

■アトランタ地区連邦準備銀行が開発した経済モデルによれば、2月16日までに公表された経済指標をもとに推計した18年1-3月期の米実質GDP成長率は、前期比年率+3.2%でした。18年の米国経済は良好なスタートを切ったといえそうです。一方、物価は引き続き落ち着いています。1月の消費者物価のうち食品・エネルギーを除いたコア指数の上昇率は、前年同月比
+1.8%にとどまりました。

■米議会では、(1)2年間で総額約3,000億ドルの歳出上限の引き上げ、(2)暫定予算の延長(3月23日まで)、(3)債務上限の凍結(19年3月まで)を内容とする大型の財政合意が、2月9日に成立しました。今後は、実際に支出するための立法(18年度の歳出法)等が焦点となります。

【今後の展開】長期金利は徐々に上昇へ

■金融政策は、3月20日~21日に開催が予定されている次回米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げが決定される見通しです。

■米長期金利は、景気の上振れや賃金上昇率の加速、財政支出の拡大といった材料を織り込む展開となり、10年国債利回りで見て年初の2.4%台から2.9%近傍まで上昇しました。今後も賃金や物価上昇率は緩やかに高まると見られ、長期金利は徐々に3%を目指す展開が予想されます。

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