米国株式市場の見通し
好調な業績上振れを伴った株価収益率の低下【デイリー】

2018年2月14日

【ポイント1】落ち着きを取り戻しつつある

■2月13日のS&P500種指数は前日比6.94高の2,662.94となり、小幅ながら3日続伸しました。取引時間中に価格が上下する不安定な状況が続いていますが、1日当たりの変動幅は小さくなってきており、徐々に落ち着きを取り戻しつつあります。

【ポイント2】株価収益率は水準修正

■S&P500種指数は1月26日に終値ベースで史上最高値の2,872.87を記録した後、2月8日の2,581.00まで10.2%下落しました。

■株価を1株当たり予想利益で割って算出する予想株価収益率は、同期間で18.4倍から16.3倍まで、11.4%低下しました。株価よりも予想株価収益率の低下率が大きいのは、予想株価収益率を計算する際の分母が拡大した、すなわち、1株当たり予想利益が増加したためです。株価は2017年11月頃の水準まで低下しましたが、予想株価収益率は2016年11月以来の水準まで低下しています。

【今後の展開】業績上振れが下支え

■米国の金融市場は、株価と金利の間で新たなバランスを模索する状況が続いています。今後も物価指標が市場見通しを上回るなどインフレ懸念が燻る可能性があり、金利に上昇圧力がかかる状況が想定され、株式市場の本格的な回復にはまだ時間がかかりそうです。

■ただ、米税制改革決定後、予想利益が顕著な上方修正となって、バリュエーションを16倍台まで引き下げている点は注目されます。好景気と堅調な業績が株価を十分支えると考えられます。

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