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緩慢な利上げを支持する「ベージュブック」(米国)

2016年4月15日

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「ベージュブック」は、米国の12地区の連邦準備銀行(地区連銀)が管轄地域の経済状況をまとめた「地区連銀経済報告」のことです。表紙のベージュ色が名前の由来であり、経済情勢についての総合判断、主要産業の動向や雇用・物価動向などがまとめられています。「ベージュブック」は、年に8回開催される連邦公開市場委員会(FOMC)の2週間前の水曜日に公表され、金融政策の判断材料として用いられます。

【ポイント1】経済活動は「緩やかな拡大」

前回報告とほぼ同じ評価

■4月13日に公表された最新の「ベージュブック」は、「経済活動は拡大した」と総括しました。3月2日に発表された前回報告とほぼ同じ評価です。拡大のペースについては、大部分の地区が「緩やか」と報告しました。先行きについても、これまでと同じようなペースでの成長が続くと予想しています。

【ポイント2】個人消費は増勢を持続

賃金、物価は緩やかな上昇

■個人消費については、ほとんどの地区が緩やかな増加と述べました。その要因として、値引きや販促活動の継続、緩和的な金融環境、ガソリン価格の下落などが、指摘されています。

■製造業は、大半の地区で拡大し、建設・不動産業は、居住用、商業用とも好調を維持しました。持家から賃貸への需要シフトを映して、集合住宅の建設が引き続き活況だったようです。労働市場は、雇用の力強い拡大が続き、一部の業種では人手不足の深刻化が指摘されました。賃金は緩やかに上昇しました。

■小売段階の物価は、大部分の地区で緩やかに上昇しました。一方、原材料価格や輸送費は、エネルギー価格の値下がりにより低下しています。

【今後の展開】物価安定の下での景気拡大は金融資産に有利な環境

■米国経済は緩やかな拡大を継続
「ベージュブック」の内容から判断すると、個人消費を軸に米国の国内需要は堅調に推移していると考えられます。輸出は伸び悩んでいますが、内需の拡大で補い、米国経済は緩やかな成長を維持する見込みです。

■緩やかな利上げの見通し
景気拡大を背景に、利上げは継続される見通しですが、物価が安定していることを踏まえると、利上げのペースは緩慢と予想されます。当面のところ、株、債券の双方にとって、良好な環境が続くと考えられます。

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