ホームマーケット日々のマーケットレポート「FOMC議事録」と金融政策(米国)/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

「FOMC議事録」と金融政策(米国)

2016年4月12日

<今日のキーワード>
「米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録」は、FOMCから3週間後に公表されます。FOMC終了直後に公表される声明文で景気や物価、金融政策に関する判断が明らかにされますが、議事録はその判断に至るまでの議論が記録され、より詳細な情報を得ることができます。3月15日~16日に開催されたFOMCについて、4月6日に議事録が公表されました。

【ポイント1】国内景気の現状に対する評価はやや改善

インフレは、目標の2%に向かって上昇する見通し
■今回のFOMCでは、米国景気は緩やかなペースで拡大したと述べました。生産や支出を示す指標が想定を下回ったとする前回の評価に比べ、前向きになったといえます。

■一方、インフレについては、ドル高や原油価格の値下がりなどもあり、目標値である+2%を下回った状態が続いているものの、これらの一時的な要因が消滅すれば、目標に向かって上昇するとされました。

【ポイント2】海外経済、金融市場に対して強い警戒感

早過ぎる利上げが引き起こす経済的なコストは大きい
■国内景気の見通しについては、緩やかな拡大が持続するとされました。しかし、海外の景気に対する警戒感は引き続き強く、金融市場の情勢とともに、国内経済の下振れリスクとなりうる可能性を指摘しています。

■足元の政策金利はわずか0.25%~0.50%にすぎません。景気が悪化しても、政策金利の引き下げ余地は小さく、さほど大きな景気刺激効果は期待できません。利上げの先送りは、「早すぎる行動によって景気が失速することは避けたい」という意向によるものと考えられます。

【今後の展開】緩やかな利上げ継続の見通し

■FOMCによる利上げ見通しは年内2回程度
FOMCメンバーによる年内の政策金利の見通しについても、前回の4回の引き上げから2回の引き上げに下方修正されました。

■緩やかな利上げを継続の見込み
米連邦準備制度理事会(FRB)が、利上げに対して極めて慎重なことを示すものです。今後の利上げペースは相当に緩やかなものになりそうです。

関連マーケットレポート