「百貨店売上高」、14カ月ぶりに増加(日本)【キーワード】

2017年5月25日

<今日のキーワード>
日本百貨店協会は、「全国百貨店売上高」を毎月20日前後に発表しています。全国主要10都市(大都市)別、主要10都市を除く地域(地方)別に、商品別の売上高が発表されており、それぞれの消費動向がわかります。商品別の好不調から消費者の志向を確認することができるほか、近年増加する外国人旅行者による消費動向なども知ることができます。

【ポイント1】4月は前年同月比+0.7%と、14カ月ぶりに増加

外国人旅行客による売上額は過去最高を更新

■4月の「全国百貨店売上高」は、前年同月比+0.7%(店舗数調整後、以下同じ)と14カ月ぶりに増加に転じました。4月は、円安・株高により高額品の消費に一段の弾みがついたほか、集客や販促の積極的な展開が奏功したと見られます。

■内外の顧客別に見ると、国内市場の売上額(全体の95.1%)は同▲0.2%とわずかに減少しましたが、外国人旅行者の売上額(同+4.9%)は221億円と過去最高を更新し、5カ月連続の増加となりました。

■地区別では、大都市が同+0.6%と2カ月連続の増加となりました。また、地方では同+0.9%と大都市を上回る増加となり、18カ月ぶりの増加に転じ、売上の回復傾向が徐々に広がってきています。

【ポイント2】4月は気温の上昇で春物衣料や花見需要が好調

輸入時計などの高額商品も14カ月ぶりに増加

■4月は気温の上昇に伴って春物衣料が動き始めたことで、衣料品が前年同月比▲1.2%と、3月(同▲4.6%)から減少幅が縮小しました。また、花見需要による惣菜や菓子の好調さなどから食料品が同+0.4%の増加となり、輸入時計を中心に美術・宝飾・貴金属といった高額商品も同+1.1%の増加となりました。ともに14カ月ぶりの増加です。

【今後の展開】個人消費に復調の兆し、継続的な動きとなることが期待される

■4月は多くの商品で、前年比で増加するなど、概ね好調な結果となりました。百貨店の主力商品である衣料品は、2016年年間では前年比▲5.8%となったほか、足元では2016年11月から前年同月比での減少が続いています。これが、4月には依然マイナスではあるものの減少幅が縮小し、復調の兆しを見せています。また、プレミアムフライデーについては、4月はゴールデンウィーク前半の観光・帰省需要などもあり、一部の食品や旅行用品などに明るい動きが見られたようです。百貨店売上の国内市場は9カ月連続で前年を下回る状況が続いていますが、こうした個人消費の復調の兆しが継続的な動きとなっていくことが期待されます。

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