過去最高更新が続く「訪日外客数」(日本)【キーワード】

2017年5月23日

<今日のキーワード>
日本を訪れる外国人旅行者の数(「訪日外客数」)を知るには、日本政府観光局(JNTO)が発表する「訪日外客数」が参考になります。毎月下旬に、前月の「訪日外客数」の多い世界20カ国・地域の推計値が公表されます。2016年は2,404万人と、年間で初の2,000万人を突破しました。安倍政権の成長戦略「日本再興戦略2016」では、2020年には「訪日外客数」を4,000万人とする目標が掲げられています。

【ポイント1】4月の「訪日外客数」は約258万人、単月で過去最高を更新

カレンダー効果に加え、桜など日本の春の魅力が浸透してきたもよう

■JNTOが19日に発表した2017年4月の「訪日外客数」(推計値)は、前年同月比+23.9%の257万9千人となりました。16年7月の229万6千人を上回り、単月としては過去最高となります。

■航空座席の増加や路線の拡大など航空輸送能力の増強、クルーズ船寄港数の増加、継続的な訪日プロモーションの貢献に加え、カレンダー効果(16年は3月末だったイースター休暇が17年は4月となったほか、日本のお盆にあたる中国の清明節、タイの旧正月であるソンクランなどの祝祭日が4月にありました)によるものです。桜をはじめ日本の春の魅力が浸透してきたことも、訪日意欲の喚起につながったようです。

【ポイント2】上位20カ国・地域全てで増加

13カ国・地域で過去最高を更新

■4月の「訪日外客数」の伸び率を国・地域別で見ると、公表された主要20カ国・地域の全てで増加しました。

■しかも、台湾、香港、タイ、インドネシア、米国、英国などの13カ国・地域が単月として過去最高を記録、韓国、中国、マレーシア、オーストラリア、イタリアなど他の7カ国・地域も4月として過去最高となりました。

■台湾やマレーシアからの観光客の人気を集めたのは、東北の桜鑑賞や立山黒部アルペンルートなどでした。他方、中国では、クルーズによる訪日が、訪日需要を下支えしたものの、航空座席の供給が微増にとどまったことが、訪日客の伸び悩みにつながりました。

【今後の展開】今年の「訪日外客数」は、昨年に続きに過去最高となる見通し

■昨年の「訪日外客数」は前年比+21.8%の2,403万9千人と、統計の遡れる1964年以降で最多となりました。現状のペースでいけば今年は年間2,800万人前後となり、過去最高を更新の見通しです。

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