「街角景気」は2カ月連続で改善(日本) 【キーワード】

2016年9月12日

<今日のキーワード>
「景気ウォッチャー調査」は、内閣府が毎月実施する景況感に関する調査で「街角景気」調査とも呼ばれます。タクシー運転手やコンビニエンスストアの店長、レストラン経営者など、景気に敏感な約2,000人が調査対象(ウォッチャー)です。3カ月前と比べたその時点の景気と、2~3カ月先の景気予測を調査します。算出された指数から好不況を判断する際の中立水準は、50ポイントです。

【ポイント1】現状判断DIは2カ月連続で上昇

13カ月連続で50を下回っている、家計は低下も企業・雇用は上昇

■2016年8月の「景気ウォッチャー調査」によると、「現状判断DI」は、前月比0.5ポイント上昇の45.6となりました。景況感の節目である50を依然として下回っていますが、前月比ではわずかに改善しています。項目別では、小売り関連を中心に家計動向関連が低下しましたが、企業動向関連や雇用関連DIは上昇しました。

■街角の声には、「景気の先行き不安から、消費者が節約するようになっており、1点単価が前年を下回ってきている」(中国・スーパー)や、「引き合い、商談件数、受注量共に増加傾向にある。IT関連市場の投資意欲を感じる」(北関東・情報サービス)、「離職者が減少し求人は増加している。正社員求人も少しずつ増えている」(北関東・職業安定所)などがありました。

【ポイント2】 先行き判断DIも小幅改善

経済対策によるマインド好転に期待

■2~3カ月後の景気を聞いた「先行き判断DI」は、前月比0.3ポイント上昇の47.4となりました。2カ月連続の改善です。項目別では、「現状判断DI」と同様に、家計動向関連が低下し、企業動向、雇用関連が上昇しました。

■街角の声には、「購買意欲を刺激する要因が乏しく、為替や株価の先行きにも不透明感があり、高額所得者も消費を控えるおそれがある」(東海・百貨店)や、一方で「補正予算の執行に加えて、災害復旧関連工事が本格化してくることから、今後の景気はやや良くなる」(北海道・建設機械リース)との期待も見られました。

【今後の展開】 大型経済対策の効果発動等による消費者心理の回復に注目

■今回の調査では現状・先行きともに前回よりも小幅ながら上昇しましたが、ともに中立水準を未だに下回っています。項目別では家計関連の停滞が目立っています。

■今後は、日銀による更なる緩和への期待が続くことや、政府の大型経済対策の発動等が見込まれます。これらによって消費者心理が回復していけるかが注目されます。

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