「未(ひつじ)年生まれ」と「新成人」 (日本)【キーワード】
2015年1月13日
<今日のキーワード>
総務省は国勢調査の結果やその他の人口関連統計から、毎年1月1日時点の「新成人」と「十二支別(今年は未年)」の人口を推計して発表しています。「新成人」は前年の1月から12月に20歳を迎えた人です。この統計は1968年(昭和43年)に始まり今年で48年目となります。
【ポイント1】未(ひつじ)年生まれは1,007万人で十二支中9番目
少子化対策が今後の重要課題
■1月1日現在における未年生まれの人口は 1,007万人で総人口1億2,702万人に占める割合は7.9%となっています。十二支の中で最も多いのが丑(うし)年生まれで1,122万人、最も少ないのが酉(とり)年生まれで961万人となっています。未(ひつじ)年は9番目となります。
■未年生まれの人口を年齢別に見ると、今年48歳が188万人で最も多く、12歳が111万人と最も少なくなっています。12歳は48歳の約6割の水準と世代間の人口構成格差が大きく、少子化対策が重要課題となっています。
【ポイント2】2015年の「新成人」は21年ぶりに増加
第二次ベビーブーム世代の子供たちが成人に
■今年の「新成人」は前年比+5万人の126万人と21年ぶりに増加しました。第二次ベビーブーム世代(今年41歳~44歳)の子供たちが成人を迎えたことなどが影響していると見られます。
■「新成人」の人口は、1970年(246万人)にピークとなってその後減少し、第二次ベビーブーム世代が成人を迎えた1994年(207万人)前後に一旦持ち直しましたが、1995年以降再び減少傾向となりました。
【今後の展開】人口動態として、少子化対策を打つ良いタイミング
■2048年には人口は1億人を下回る見通し
日本の人口は2005年に初めて減少しました。その後減少傾向が続き、2014年は100万1,000人の出生数に対し死亡数は126万9,000人となり、26万8,000人の人口減少となりました。総務省では2048年には人口は1億人を下回ると推定しており、少子化対策は緊急の課題となっています。
■今後の少子化対策に期待
アベノミクスでは少子化対策は重要施策のひとつとなっています。第二次ベビーブーム世代の子供達が親になる年齢に差し掛かっていることから、人口動態として少子化対策を打つ良いタイミングと思われます。保育施設の拡充などにより、安心して子供を産み育てることができる環境作りが期待されます。