今日から「春節」休暇(中国)【キーワード】
2017年1月27日
<今日のキーワード>
「春節」は、中国の三大節句(春節・端午節・中秋節)のひとつで、旧暦の元旦(旧正月)のことです。旧暦のため、「春節」の期日は年によって変わりますが、毎年概ね1月半ば~2月半ばの期間となります。2017年の「春節」は1月28日で、休暇期間は1月27日~2月2日の7日間です。中国では新暦の正月よりも「春節」を盛大に祝う慣習があり、多くの人が帰省や旅行をするなど、消費に与える影響も大きくなっています。
【ポイント1】「春節」の旅行客数は過去最高の予測
海外旅行は600万人の見込み
■中国国家観光局は20日、17年の「春節」連休の観光旅行ガイドを発表しました。17年は、旅行がこれまでで最も盛んな「春節」になるとみられ、連休期間に、のべ3億4,300万人が観光すると見込まれています。これは、前年同期比で13.6%の増加とされています。
■「春節」の海外旅行については、前年並みの約600万人が出かけると予測されています。
【ポイント2】海外旅行消費は堅調
観光消費は日本が2番目
■中国の大手旅行サイト・携程旅游グループの「2016年中国人観光消費報告」によると、16年の旅行支出総額の65%を海外旅行が占め、海外旅行人気が高まっていることを示しました。
■また、16年の中国人観光客の観光消費が多かった上位10カ国は、上から順に、タイ、日本、韓国、米国、モルディブ、インドネシア、シンガポール、オーストラリア、イタリア、マレーシアでした。日本は中国人が2番目にお金を使った国となっています。

【今後の展開】「春節」のインバウンド消費に期待
■日本政府観光局が17日に発表した2016年の訪日外国人旅行者数(推計値)は、前年比+21.8%の2,403.9万人となり、過去最多となりました。中でも中国は、前年比+27.6%の637万人と、最大の訪日旅行国となっています。リピーターも増えるなど、中国人訪日旅行者数は増加を続けています。
■「春節」休暇は、中国に限らず、台湾や香港など、中華圏の大型連休です。中国人の“爆買い”は収まりましたが、今年の「春節」も多くの外国人が訪日し、日本のインバウンド消費を支えそうです。