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「70都市住宅価格指数」は沈静化へ(中国) 【キーワード】

2016年7月20日

<今日のキーワード>
「中国主要70都市新築住宅価格指数」(以下、70都市住宅価格指数)は、中国国家統計局が主要70都市について平均的な販売用新築住宅価格を指数化したもので、毎月算出・発表されます。不動産に対する需要を見る指標で、一部の都市では投機的な動きも確認されていました。6月は、依然投機的な需要も根強いものの、総じて沈静化に向かいつつあると思われます。

【ポイント1】価格上昇都市数は55へ減少

下落都市数の増加は8カ月ぶり

■18日に発表された6月の70都市住宅価格指数によれば、前月より価格が上昇した都市数は55となりました。2015年以降上昇都市数は16年4月の65が最大で、2カ月連続の減少です。上昇した都市数は、5月の60都市よりも減少しました。価格が下落した都市数は10となり、5月の4都市よりも増加しました。値下がりした都市数の増加は8カ月ぶりです。

【ポイント2】不動産投資も伸び鈍化へ

4月がピーク

■6月の不動産投資は前年同月比+6.1%と、4月の同+7.2%をピークに2カ月連続で伸びが鈍化しました。ちなみに、6月の住宅販売面積も同+14.2%と4月をピークに鈍化しました。

【今後の展開】住宅価格は総じて沈静化へ

■こうした中、深センや上海など大都市の一部では住宅価格の再加速が見られます。ただし、値上がり都市数は減少しており、また、不動産投資の対前年同月比伸び率も頭打ちとなるなど、投機的な住宅ブームは一巡していると考えられます。住宅価格は総じて沈静化に向かうと思われます。

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